雫の作品たち

「今日は雨林さんから実力を測ってほしいと頼まれているから2人でゲームをしようと思う。」


そう言うと雫は持ってきたショルダーバッグから何かを取り出した。


「この丸い機械、私が作ったんですけど…

名前を"急所の的"(ヒットくん)といいます。」


(雫さんが作ったのか!すごいけど名前が可愛らしいのに対して物騒な感じがするのは気のせいか…?)


「これを心臓の辺りに付けて私と篠田くんで模擬戦をします。武器はこの中にある武器を使用してください。ここにある武器は全て偽物なので安心して使用できます。ルールは簡単。

先に相手の急所の的(ヒットくん)に武器で攻撃を当てることが出来た方の勝ちです。

では百聞は一見にしかず。やってみましょう。」


雫は話終わると武器を選び始めた。


真琴も武器を選ぶ。


(やはり雫さんはクナイか…。じゃあ俺は----)


2人とも武器を選び終えると向かい合うように立つ。


練習だというのに妙な緊張感が漂う。


するとウィーンという機械音が地下に響き渡った。


そしてその音は段々と近づいてくる。


真琴は不安な表情で辺りを見渡すと丸っこいフォルムで頭にプロペラが付いたロボットがこちらに飛んでくるではないか。


驚きを隠せない真琴を見て雫の表情が少し緩んだ。


「この子は私の相棒のH-NZO001、ハンゾーと呼んであげてください。」


「ワイはハンゾー!ヨロシクナ、ボウズ!」


「しゃ、喋った?!!!」


「ハンゾーは人工知能を搭載しているのでとっても賢いのです。」


「ホナ、キをトリナオシテ バトルスタートや!!」


「お前が言うんかい!!」


ハンゾーの掛け声で模擬戦が幕を開ける--

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