雫の任務③
中野たちがコンテナの迷路に迷い込んでいくのを見た暗殺者たちは二手に分かれて追いかけていく。
パンパンッ!
コンテナの上から銃で攻撃をされるも雫は足を止めない。
しかしコンテナの角を曲がった瞬間--。
行き止まりになっていることに気づいた。
「そんな…」
雫はすぐに引き返そうとするが既に暗殺者たちに挟まれてしまっていた。
暗殺者たちの中のリーダー的な男が話し出す。
「ここまでだな。さっさとその男の持っている鞄を渡せ。無駄な抵抗はするなよ、お前たちの周りは銃を持った俺の仲間がわんさかいるんだ。下手なことしたら蜂の巣になるぞ。
ハッハッハー!」
しかし、全く動こうとしない雫。
その様子におかしいと思ったリーダーは
「おらっ!さっさとしろぉぉ!!」
と怒鳴り声をあげた。
すると次の瞬間、雫は中野を上へと投げあげた。
その行動に思わず暗殺者たちは中野目がけて銃を撃つ。
パンパンパンパンッ----
たくさんの弾が当たり、中野の体はドサッと落ちた。
突然の出来事に驚く暗殺者たち。
ふと気がつくと中野を投げあげた人物が見当たらない。
「くそ、どこに行った?!」
辺りを見渡すリーダー。
すると
「うわぁっ!」
ドサッ、ドサッ
あちこちから声が聞こえ、コンテナの上にいた人が地面に落ちてくるではないか。
何が起きているのか理解できないリーダーは
今まで感じたことのない恐怖を感じていた。
そして背後に気配を感じ、振り返ろうとした時だった。
グギッ----
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