口封じ②
「うおぉーー!!」
原田が叫びながらナイフで攻撃しようと近づく。
キーンッ!シュッ、シュッ、キーンッ!
しかし原田のめちゃめちゃに振り回すナイフの動きにも雫は対応し攻撃をかわしたりクナイで受け止めたりする。
「くそっ!なんで攻撃が当たらないんだ!」
原田は動揺し、イライラしていた。
闇雲に振り回していたせいか段々と息もあがってきた。
そんな原田の動きが鈍ってきた隙を雫は見逃さなかった。
ズシャッ----
クナイで喉を切り裂くと原田は溢れ出る血を手で抑えながらドサッと膝から崩れ落ちる。
すると背後から雨林が現れ、手にはサイレンサー付きの銃が握られていた。
銃口はターゲットの心臓を狙っている。
パチッッ--
ザザザーッ----
胸に穴の空いた肉体は崩れ落ち、地面に倒れ、その下には大量の血が流れていた。
その様子を見ていた真琴はあまりにも衝撃的すぎて思わず「おえっ」とえずき、胃の中にあったものを恐怖心と一緒に吐き出していた。
(あぁ、俺はこれからこんなことをし続けなければならないのか…)
真琴は雨林と雫の姿を改めて見ると彼らは血に飢えた獲物を狩る獣の目をしていた。
そしてその目がこちらをのぞきこむと真琴の意識は次第に遠のいていくのであった----。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます