初めての見学③
----場所は変わって倉庫街。
取り引きの現場とされている倉庫に侵入して各自配置につき、待ち伏せをする。
私たちはお祖父様からの指示があったように倉庫全体が見渡せる2階通路の端の方に隠れ、密輸犯が来るのを待つ。
--30分ぐらい経っただろうか。
現在深夜1時17分。
少し集中力が切れてきた頃、ついに密輸犯たちが姿を現した。
大柄なスキンヘッドの男と数人の部下たち。
その数分後に取り引き相手と思われる人物が中に入ってきた。
現行犯で押さえるには取り引きが成立してからでないといけない。
私たちはその時が来るのを固唾を呑んで見守る。
すると密輸犯のリーダーが取り引きをする前に
こんなことを話し始めた。
「さっそく取り引きといきたいところだが、どうやら鼠がコソコソと紛れ込んでいるようだ。
おい、お前たちやれ。」
リーダーが指示をすると私たちの方に銃口を向けてきたではないか。
「やばい!逃げろ!」
パンッ!!パンパンパンッ!!
将兄の掛け声と共に近くの階段へ向かい、すぐさまかけ降りる。
しかし銃声は一向に鳴り止まない。
そんな時、一華が階段を踏み外してしまい歩みを止めてしまった。
振り返ると部下たちが一華を狙って発砲しようとしていた。
子どもたちを救おうと作戦そっちのけで大人たちが出てくると部下たちは次々と倒されていった。
しかし
--パンッ!パンッ!
(一華!!)
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