無窮のＶＥＮＤＥＴＴＡ

木戸晴信は剣術道場の次男坊。
家族を事故で喪おうと、両親が内密に結んでいた婿入り話により孤独から救われる。
だが、許嫁の女木華耀夏が神隠しに遭ってしまう。
それから半年、解決の兆しが見えぬ事から婚約は破断となる。
失意の晴信が次に気づいた時、泉にて魔物に襲われる耀夏を救い出すも耀夏ではなかった。
彼女の名はアウラ。
異世界アルトブルムにて、二人いる王のうちの一人、陰神に仕える黒王と呼ばれる瓜二つの別人だった。
黒王と対を為す陽神に仕えし白王は、９９歳のおちゃめで元気なお爺ちゃんときた。
この世界は陰陽並ぶ太極の概念にて成り立ち、陰とは陽であり陽とは陰である。
陰神と陽神、二つの神がいようと結果として同じ神を崇める故、王同士の仲は良好、宗教的対立は回避されていた。
住まう人々の身体には、天紋と…続きを読む