第32話
これで日本にあるゲートの通路内にある異界に繋がるゲートを守っていた侵略者たちを倒し終わった事で、一先ずはこれ以上の侵略者は今日は現れないだろう。
「時間はまだ4時か……イチ、俺はどこの通路に向かえば良い?」
外国にあるゲート内の通路の何処に向かえば良いのか分からない。その為、俺はイチに聞くと、イチは向かって欲しいゲートを話し始めた。
そうして話されたゲートの場所は国の名前は分かるが、その場所が何処なのかは分からない地域の名前を出されてしまう。
「とにかく一番ヤバイ場所に転移しよう。イチ、転移開始だ。」
「分かりました。これから転移を開始します。」
イチに転移をする様に指示を出した俺は、これから起こるだろう激しい戦闘を思い浮かべながら覚悟を決めて転移した。
「ッ!?うぐっ!!」
転移したばかりの俺を狙った銃撃が俺を襲い、銃撃で大量の弾丸が俺の身に纏う全身鎧に直撃していく。
少しでも被弾範囲を減らす為にしゃがみながら周囲を確認すると、周囲には何もない草原で前方と左右から銃撃されており、銃撃している相手は機械生命体のロボットたちだ。
転移後にいきなりの攻撃に驚いたが、既に冷静になった頭で今後どうするかを考え出した俺は、すぐに行動に移して前方のロボットへと向かう。
少しでも銃弾の威力を削ぐ為に全身から今も溢れている進化エネルギーを放出して走る。
「【エナジーブレード】!!」
左右の手を手刀の構えにして【エナジーブレード】を展開した俺は、進化エネルギーの放出で身を守りながら、背部や腰部の【エネルギースラスター】から4つのエネルギーを放出して一気に前方のロボットたちとの距離を詰める。
「はぁああ!!!!!」
裂帛の気合いを込めて両手の【エナジーブレード】を振るってロボットを両断して行き、ロボットたちの真ん中に立つと【エナジーブレード】に使用している4つのエネルギーを増やし、【エナジーブレード】の大きさを伸ばすと、両手を広げながら複数回その場で回転する。
両手の長く伸びた【エナジーブレード】が周囲のロボットたちを切り裂く感覚を感じながら、俺の周りのロボットたちは居なくなった。
それでもまだロボットは左右の離れた範囲から銃撃を俺に行なっており、更に増援のロボットがこちらに向かって接近するのが、何も障害物がない草原だから分かり、なるべく早くロボットたちを倒す為に行動をする。
先ほどと同じ様に一瞬だけ進化エネルギーを放出して、大量の銃弾から受ける衝撃が無くなると、俺は右側から銃撃してくるロボットたちに向かって行く。
そうして左右のロボットたちを倒し終わり辺りには大量のロボットの残骸が転がっていた。
「マスター、増援の機械生命体がやって来ますよ。」
「ああ、分かってる。」
どうやらロボットたちは俺のことを囲んで殺そうとしている様だ。
お陰で最初に銃撃してきたロボットたちを全て倒すことが出来たが、このまま囲まれると全方向から銃撃を受けることになるだろう。
それに周囲で見える範囲だけだが光弾の様なレーザーを放てるロボットも数は少ないが最低でも10機以上居るのが確認出来た。
「どう行動しますか?」
「もちろん包囲される前に突破する!!」
こんな状況になったからか、より進化エネルギーが湧いており、その進化エネルギーを他の3つのエネルギーへと変換していく。
4つのエネルギーで身体能力を最大限まで強化すると、ロボットたちの中で1番ロボットの数が少ないが、単発のレーザーを放てるロボットが4機も居る場所へと駆け出した。
もちろん接近しようとして来る俺に向かってロボットたちは銃撃を始めたが、一瞬だけの進化エネルギーの放出を何度も行なう事で防ぎながら進んでいると、単発のレーザーが複数放たれる。
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