第7話
公爵邸
お昼頃、
「ジンちゃんいる? いたら開けてくれない?」
セーラにこう言われ、部屋の中に入ってもらう。そして
「あたい、これから旅にでる」
「えっ、なんでまた?」
「
正直、セーラがいなくなるのは
「そうか。
「準備ができ次第かな?」
「なら、今夜
僕は今日の
「出ねぇ――。あっ、タンちゃん。今夜ババアの送別会があるから、こっちに来て。ん? 明日、上位
「ふぉふぉふぉ。待たせたな」
(タンヤオ。甘い物好きなんだね)
夜、いつものメンバーに公爵様を加えて送別会が行われた。
「うほん。じゃ、オレが代表して。これより
(終わるな)
「「「「かんぱーい!」」」」
みんな楽しそうにお酒を飲んでいる。30分くらい
「タンちゃん、これも
「ほう、どれどれ。
「スピリタスって言うんだ、
「そうか、もう
「そうこなくっちゃ。あいよ」
なんだかわからないけどロンが良からぬことを
「ジンさま~♡」
突然、シャルが飛びついてきたので、僕は
「ちょ、ちょっと」
「こんな
(抱き枕じゃないんだけどなぁ)
「お嬢、オレのジンに何してるんだ!」
「ロンさん、どうしたんですか?」
「ジンはオレと
「聖職者が男同士で気持ちいいことしていいんですか?
(ロン。シャルをからかうな。シャルが変な
「セーラ、おつかれ」
「ジンちゃん飲んでる? なんか平気な顔しているけど?」
「明日に
「そうなの。べろんべろんに酔っぱらっているところ見たかったんだけど」
「ははは、そうだね。しかしまぁドールで会った時にはこんなことになるなんて
「あたいもよ。まさか広大な森が見つかるなんて思ってもみなかった」
「セーラはいつから森に住むの?」
「100年後かな。大陸も回るし、海外にも行くから、たぶんそのくらいかかると思う」
「そうか、じゃあもう会えないね」
「ちゃんとお
「ジンちゃん。じゃあね♪」
「セーラ気を付けてね」
「ババアがいなくなって、せいせいするわ」
(ロン、本当は悲しいんだろ)
それから僕は
「ジン!」
「どうしたの?」
「ちょっと来い」
何が起こったのだろうと思いながらロンについていく。すると外には数え切れないほどのエルフがいた。
「やっほー♪ジンちゃん☆」
「セーラどうしたのよ」
「なんかね。シルフの
「へっ?」
「これから、みんなと森に行くの。ジンちゃんも来る?」
「ははは、ババア
「みんなぁ、この人が言っていた人。サラマンダーで焼いてね♡」
ロンはエルフの青年達から「リアル鬼ごっこ」みたいに
――――――――――――――
〈おまけ〉
「ロン。タンヤオって試験落ちたらしいけど、本当なの?」
「あぁ。まったく信じられねぇよ。あいつ試験勉強していなかったんだぜ」
(僕は五天王に入れたことが信じられない)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます