第2話
僕が
「おう、賢者っているか?」
声のする方をみると体格の良いガッシリした若い青年がいて、あまりにも
「はい。賢者様はいらっしゃいますが、どちら様でしょうか」
「オレ? ロンって言うんだ。神様からバリアナ公国に行けって言われてさ」
「そうなんですね。私も神様から
「そっかぁ、お
「いいえ。賢者様はここに来ると、神様はおっしゃっていました」
「は? マジか、オレそんなこと言われなかったぞ。ここまで来るのに
「そうでしたか……」
「まあ、
ロンという青年のその言葉が向こうから聞こえてくる。僕は彼が本当に
「それでだ、賢者に会いたいんだけど」
「賢者様は、今バリスタの試作品を見ています」
「バリスタ?」
「はい、
「ほう、またまた。戦争に使うのか……どんなヤツ?
シャルロットの案内でロンがこちらにやってくる。僕はバリスタを運ぶ者達に
「僕が賢者です。ジンと言います」
「ロンだ。
片手を上げ、僕に
「ほう、
(ロン。スタしかあっていないよ)
「オレ、飛んでみたかったんだよね。乗っていい?」
(
◆
僕は運び手と共に公爵邸をあとにすた。僕は運び手と共に草原に来て、
「よし。やれ」
ロンがそう言って、ホーンラビットを飛ばそうとするが、セッティングができていないので空振りに終わる。
「お前ら、金もらってるんだろ。早くやれよ!」
(ロン。運び手にそう言うのは
トラブル? が
◆
「シャルロットです。賢者様よろしいでしょうか」
その日の夜、シャルロットが僕の部屋を訪れる。急なことでビックリしたが、ここは
「賢者様、私達の為にありがとうございます。これで
僕はその言葉を聞き、悲しくなった。バリアナ公国の
僕が今作っているのは、人殺しの道具。
「賢者様、どうかなされましたか?」
「いや、大丈夫。なんでもない」
「そうですか……。賢者様、これから私のことをシャルと呼んでください」
「わかった。そうする」
「何かあれば言ってくださいね。私にできることがあれば協力したいので」
神は僕に対し、何をするのが正しいことなのか、その
その日の夜も、月がやさしく部屋の中を
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