第26話 将来性のある、装甲車選定

 陸上自衛隊、その正面装備である装輪装甲車、新型車両であるパトリアのAMVや「共通戦術装輪車」などのファミリー車輌が選定事業化されている。


その上で、その他の車輌やファミリー化の車輌を考察したい。まず、次期装輪装甲車である「パトリア社 AMV」について


 AMV XP陸自バージョンと筆者は呼んでいる装輪装甲車は試作車は「防盾付き」であるが公告等を確認すると実際の配備型では12.7mm重機関銃や40mmグレネードランチャー、そして注目すべきが「RWS」リモートウェポンシステムが搭載されるというのだ。


これは、すでに今年度予算にて購入がなされているもので今後生産され配備へと進むだろう。


ここで、注目すべきは「RWS」が予算化され配備が決まったことだ。筆者の予測ではM240Bや12.7mm重機関銃、スモークディスチャージャー等が一つの射撃システムとして遠隔操作可能な状態で搭載されるということだ。また、30mm機関砲も購入されていることからもこれもRWS化される可能性もある。40mmはアメリカ製のMk19が採用されている。


ファミリー化されたAMVのシリーズはまずは基本型が採用、その次は「指揮通信車」が採用されそう。ほかにも施設支援車、兵站支援車、野戦救急車等も採用されそうである。これらは、基本的には別々の車体が用意されるだろうが、コンポネート、モジュールの交換という選択肢もあり、基本型(AMV XP)がほとんどとなり追加パーツとしてかなりの車体上部構造は用意されるのではないか、または追加パーツとして車体前部や後部に取り付けて使用されるのではないかと思われる。


APCまたは戦闘型の歩兵輸送装甲車として武装を無人砲塔またはRWSにて積むことになるとしたらやはり、上記の方法で車体上部等を交換する方式を採用するであろう。



 共通戦術装輪車であるMAVはこれも「ファミリー化」の純国産車輌としてすでにかなりの生産数が予定されていてファミリー全般ではAMVとほぼ同数となるだろう。こちらも車体はほぼ同じものを使用できるために整備性・開発のしやすさ等は同様な設計・開発・生産できる。だだし、専用車両と成りはする為、砲塔の交換等は容易にできるし、装甲に関してもすでに「付加装甲1」「2」「3」が予定されている。


さらに、地上無人車 UGV が歩兵戦闘型をベースに作られるという話もあり、UGV on UGV,UAVというのも可能かと思われる。または、偵察戦闘型を基に改良型無人車として(両方もありかも知れない)使用される可能性がある。このような車輌が開発できるのも「ファミリー化」の恩恵だろう。


また、共通戦術装輪車はそのシリーズが歩兵戦闘型が「24式装輪装甲戦闘車」、機動迫撃砲型が「24式機動120mm迫撃砲」となりましたね。この他にも対IED対処処理車や架橋装甲車などもあるのではないかと思う。



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