第28話 装軌式と装輪式 開発中 開発された車輌

現在では装輪式が主役の座になりつつあり、装軌式の装甲車は年々減ってきている。だが、より汎用性に関して「地形克服能力」としては装軌式の方が上である。


装輪式も利点があり、高機動性・低燃費という利点がある。しかし、装軌式も「ファミリー化」によりモジュール式等の車体構造を持たせることで生き残れると筆者は考えている。前話にも書いたが「UGV」が公告されていて実際に契約へと進んでいることからも無人機の時代になってきていると感じている。


実車の解説としては陸自では89式後継車両のファミリーが開発中であり、ほかにもCBRN対応遠隔操縦作業車両システムなどのシリーズがあり、こちらもモジュラー構造になっておりさまざまなパーツを搭載することができる。実例を挙げるとマニピュレータや排土装置、先端をバケット、切断機、把持機から選択可能な油圧アーム装置といった作業装置を選択装備することが可能。また、可視カメラ、赤外線カメラ、γ線カメラなどのカメラが車体各部の計6ヶ所に備えられているほか、LRFやγ線計測装置も有しているそのほかにハイブリット装軌車輌の開発等もある。最近では「無人水陸両用車」なども開発が進んでいる。この車両は非常に優れた走破性の無人車輌または有人兼用車両になるとされていて筆者も注視している。


ハイブリット装甲車はある意味これからの装甲車技術に必要不可欠なシステムであり、「軽量戦闘システム」なども新技術であった中空軸(ホイール)タイヤ、つまり動力源付き回生システム付きのホイールを採用している。これらの技術を結集すればかなりの技術水準の装甲車を作れるに違いない。すでに、UGV案や臨時指揮所の電源に利用するという構想があり「ハイブリッド技術」や「遠隔操作・自律走行」技術はこれからの必須技術になるであろう。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る