第33話 共通戦術装輪車と新型共通UGV

UGV特に「対地偵察・警戒・監視用UGV」について記述しようと思う。近年、無人化、省人化に伴い「ファミリー化」の動きも加速している。共通戦術装輪車を利用した車輌を開発している兆候があると聞いている。


ネット上の情報しかほとんどないが、UGVも共通化「ファミリー化」されてもおかしくはない。むしろ、正常進化である。24式装輪装甲戦闘車をベースにさらなる「共通戦術装輪車」のファミリー化がほぼ決まっている。


共通した車体(シャーシ)とブロック化した車体上部と砲塔(有人・無人)、最新のアビオニクスを搭載した指揮通信機構。これは最低限現代の兵器には必要不可欠だと云える。「ファミリー化」された車体は様々なタイプの装輪装甲車として使用出来、なおかつその量産性・整備性・汎用性から非常に役立つことになるだろう。


「対地偵察・警戒・監視用UGV」や「無人自律装甲車(UGV)」等の装甲車も

『装輪・装甲・ファミリー化』という共通項の元、国産またはライセンス生産にて生産が国内で行われるだろう。これは、有事を想定すれば当然と云えば当然の処置であり、日本国内にて生産されることは非常に重要でより増産することも国産または国内生産ならば可能だ。


 話は変わるが基本的にUGVは国産または輸入品を使用しようとしているがスペックとしてはメートル級の車体に偵察装置や射撃装置、小型のUAV等を装備できるものが多い。輸送型も2メートルほどであり最低でも数時間から数10時間の行動が可能である。



輸送型 ミルレム社製 THeMIS


THeMIS の初期のモデルはクボタのディーゼルエンジンとバッテリーを使用していたが、最近の車両にはリチウムイオン電池を備えたより高出力のエンジンが搭載されている。最大速度は20km/hで最大積載重量は1200kg。稼働時間は最大15時間、バッテリー駆動のみの場合は1.5時間になる。最急勾配は60‰。


ラインメタルカナダ


Rheinmetallが防衛省からUGVを受注、Mission Master SPを来年に納品

Rheinmetallは8日「防衛省から数百万ドル相当の契約を受注した」「試験用のMission Master SPを来年早々に納品する予定」「貨物輸送、監視、遠隔操作の武器ステーションなど異なるペイロードモジュールを搭載する」と発表した。


このほかに「戦闘支援UGV」や「軽量戦闘システム」など開発中または購入予定品がある。24式をベースにした車輌がまだ登場するかもしれない。今後の展開に期待する。







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