第34話高齢者との触れ合い
数年前の未だトレーニングのアプローチ段階に存在する僕と二人の出遭いは必然的だった。
出遭い当時、95歳の篠山静夫(ささやましずお)さん(仮称)77歳の平塚亮一(ひらつかりょういち)さん(仮称)一見普通の高齢者なのだが、彼らを侮ってはいけない。
見た目は変わりなく其々の人生を渡って来た生き様を内に秘めこちらから聞かない限りは何の開示もしない奥ゆかしい二人と言って良い。
篠山さんは元英語教授、神戸市中央区の高校にて校長先生を勤め上げてきた教師のキャリアが長い。
しかも御自身でホームページを構築し、花や野鳥の写真を撮りつつ、野鳥が来るまで望遠レンズを構え身動ぎ一つもせず、じっと我慢の子でシャッターチャンスを伺い忍耐力の要る趣味だが、篠山さんが忍耐の中で作り上げたホームページをホクホクしながら拝見するのが楽しみである。
しかも英語版のホームページもあるから圧巻で流石英語教授だ。
話しを突き詰めれば丹波篠山市出身で、校長の仕事として僕の母校である鈴蘭台の商業高校に教え子を呼び寄せた事もあってその教え子という人がイギリス帰りの英語教師で、僕の担任になった逸話もあり、その担任が玉山賢太郎(たまやまけんたろう)先生(仮称)で、通称「タマケン」と、呼ばれていた。
これも必然的である。
僕は高校生の時、ニュージーランドのオールブラックスに憧れるラガーマンだった。
ポジションはライトウィング、直訳すると右翼だが、政治結社でも何でも無い。
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