第42話研鑽

続編は「クロマメ大魔王」で、篠山医療センターでのリハビリ入院で仲良くなった理学療法士に小説を依頼されてPTの物語を書いたが、篠山さんには僕の小説に欠かせない主人公に育っていたので、櫻守になって頂きPTのオブザーバーになるという物語を書いた。

 こうしてポラリスの通所時だけだが、付き合いは深まり今では知っておきたい情報を頂いたり、平塚さんの方では建築に関する小説の題材の構成を教えてもらっては、執筆するといった。

 情報収集や情報発信をお互いに交信して、足りない部分を補っている。

火曜日と金曜日は僕の通所の日であそこに行けば看護師の望月さんからリハビリの情報を貰える。

 僕が小説を書く切っ掛けとなったのは、朝ドラ「花子とアン」の放送が始まってからの事だった。

 脳出血発症・急性期の真っ只中で自宅でさえ車椅子が移動手段だったので、一人車椅子に座ってテレビの番をしていた時、番組は、洋書の翻訳をする花子の前に立ちはだかる女流作家が、いけずを言うシーンに感化されて僕も小説を書いて見ようと思い立ったのが切っ掛けだった。

 思った通り執筆し始めるとそれにのめり込んでしまった。

僕は何かを始めると夢中になる、研鑽という言葉は、僕の所作に当てはまっていた。

 

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