第22話脳出血の序曲

悩まずに改善策や脱却策を考える。

前々職、デベロッパー会社の社長から教えられた考え方を継承している。

 僕は新支店を立ち上げる為に支店長を拝命して高知県へ跳んだ。

それが切っ掛けで徳島県、愛媛県等四国を渡り歩き支店を立ち上げた。

 そして芋焼酎をを好んで飲んだ。飲まざるを得なかった。芋焼酎しか買って来なかったからだ。

 もっと言えば高知支店のメンバーは「笛吹けども踊らず」だったからだ。

新店舗の高知支店をお荷物支店にしてはダメだ!という自負が形になって表れたのは、踊らないスタッフ7人を集めて「プロジェクト・セブン」と名付け、僕がスタッフの抱えている見込み客案件をスタッフと一緒に考え立案し、精査して時にはスタッフと同行営業・クロージングまでやった。

 それが功を奏して高知支店は契約件数の新記録を更新して行った。

しかし、好事魔多しで、徳島県の新支店を立ち上げ、愛媛県新居浜市の新営業所等を任せて頂いた時のある5月の頃、日頃の痛飲が祟ろうとしていた事に僕は何も知らず神戸へ帰った。

 仕事が休みで久しぶりの神戸へ帰宅した時、愛媛県の新居浜はかなり遠く四国道をハイスピード、ノンストップで4時間半。結構血圧は上がっていた。

 寝転がってテレビ観賞でもしたいのに久々の休暇というので、犬のトリミングと買い物のお供に駆り出され不機嫌のまま出かけたのがいけなかった。

 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る