第23話100時間前後の残業で脳出血!

仕事に拘束されて残業が毎月100時間前後で、ほとんど運動をしない49歳の脳血管は、一回の激昂という血圧の急上昇に対応出来ず脆くも崩れ右脳から出血、妻の気転に依り救急車で近所の恒生脳外科病院へ搬送され緊急手術。

 死の縁を彷徨い覚醒時にはあまりの頭部の劇痛に身体は揉んどり打つも駆けつけた部下の右手が僕の右手を握りしめ自由な筈の右手は拘束されて痛い頭を押さえたくともそれが出来なかった次第だ。後日、彼から「悪運が強いですね。」と、言われた・・・。

 残りの左半身の上下肢及び右足は、ロープで固定されていた。

僕が痛さに依り暴れるからだという事だったが、今度は酒切れの禁断症状が現れた。

 この病院はお好み焼きチェーン店の近くにあり、徒歩でも行ける距離だったため、お好み焼きと生ビールをグビグビとやりたい一心で病床から抜け出し、病院のエントランスを目指し歩いた。


 こんなに禁断症状が出るなんてアルコール中毒かも知れなかった。


「痛っ!」左足に痛みが走った!裸足だから?手術直後だから?逡巡したが、答えは見つからなかった。


 真っ暗な病室に手探りで出口を求め、歩く度に左足に劇痛が走る! 


よろけそうになりベッドフェンスに左手で捕まる、今度は左手に劇痛が走った! 

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