第31話ポラリス入所の切っ掛け

僕がここの通所を決めたのは何と言っても自分の身体の弱い部分が鍛えられるマシンのヒップがあったからだし、何故此処に通所するに至ったかをイチから説明しなければならない場面が必ずやって来た。


 マシンのヒップとセットで初対面のスタッフ及び通所者にも説明に明け暮れた。



外見だけ観れば分かる部分を説明したが、物事を端折っていては何も伝わらないと後ほど知った。


「ヒップ」は、股関節を鍛える為の物で股関節を使い両足を開脚する。


 多少なりとも重りが付いて股関節に負荷が掛かっている。

パワーリハビリならではだ。

 マシンの負荷を克服すればリハビリになり、改善すると思っていた僕は素人の中途障がい者でリハビリテーションの何たるかを知らなさ過ぎた。

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