第30話決死のダイエット
ポラリスへ通所が始まった時、僕は間食の帝王だった。
リハビリもせず、一日中テレビにかじりつき、思い出した様にキッチンの食品庫の扉を開け、お菓子の袋を物色して、これといったものが有ると無断で開封し、ムシャムシャと食べる。
ポラリス通所の日には、帰宅してからノルマを消化するべく精力的に食べた。
こんな生活を続けているからアッという間に70㎏に到達した!
ポラリスに通所しているという安心感があってそうさせたのだと思いたい。
そうでなければ余りにも哀れな目標ゼロの人間ではないか・・・。
「お腹が出てきたね?」通所1年が経ったある日、スタッフから言葉を頂いた。
ムクムクと間食の帝王が起き出して元の木阿弥になりかけていたある日、次々とスタッフに言われたという事は上から見ても下から見ても間違いなく腹が出ているという事だろう。
一念発起した僕は間食ゼロ運動を始めた!
約3ヶ月した頃、腹もスッキリしてきて不覚にも油断が生じ又もや腹が瞼の妖怪に成りつつあった。
ある日Pウォークをしていたら椿下羽月(つばきしたはづき)元所長(仮称)が、「塩とさん大分お腹がしんどそうやね、家でスクワットでもやったらは?
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