第18話ポラリス所長の優しい性格

時にはジョークを飛ばし時にはニコニコとして、話をしてくれた。

 彼を最も信頼したのは僕が執筆した小説「迎撃のワクチン・愛のしらたま」と、その続編「クロマメ大魔王」を執筆し、読んで貰った時の感想だった。

「最後は泣きそうでした。」

 登場人物とその元彼女が元通り一つになると思ってくれていたらしく、敢え無く人生の最後を迎えたので感涙というやつだろうか、小説に嵌って頂けなければ起きない感情だ。

 何気無い文中の表現やキャラクターに感情移入しながら読んでくれていなかったらとてもあんな感想文を生み出せなかっただろう!

 丁寧に読んでくれたのは彼ならではの優しい性格。

深くまで読んで頂いて有り難かった・・・。

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