第6話ナースの情熱

事前にマスク着脱を促してくれる須崎八代さん(仮称)が居てくれるので彼女がPウォークを案内の時は呼吸が苦しくなかった。


 ポラリスでは、トレッドミルをP(ポラリス)ウォークと呼んでいた。

「何故有効ですか?」と聞いたら歩行担当のナースが///.


「マシンは連続して勝手に動くでしょう?容赦なく。」


左の麻痺側から僕の顔を見上げていた。


 ノルディックを持ちながら右手でマスクを引っ張り外気を入れる。


まだ症状固定では無い? 


麻痺側の改善を伸ばそうとしている? 


ならば頑張れる!

 彼女が諦めないなら僕は頑張るのみ。


急性期から回復期の絶望が渦巻く最中、ネットサーフィンで検索し続けていた。

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