第36話老々介護になり掛け

友達と言ってもEメールやメッセンジャーの通信をするだけのメールフレンドだ。

兎に角ポラリス山口南店に通所している人は高齢者が殆どではなく僕の様に身体の一部にハンディキャップを背負い元気に通所している。

 何が問題かというのは、本人は然程問題視していない場合が多いので朝から通所しては皆とお喋りしていたら気が紛れるのでお喋りが楽しみに通所している節もある。

 84歳の八坂雅(やさかみやび)さん(仮称)も病気による歩行困難を克服されて今では元気良く通所されている高齢者の一人だ。

 矍鑠として、ハキハキとした活舌の良い早口のお喋りが楽しく通所者の中で一番元気な高齢者だろう・・・。

 因みに僕の母親は昭和9年生まれの88歳。

鹿児島県から神戸市へ嫁入りしたと言っていた。 

 要支援2から要介護2になった独居老人。

兎に角家の中で良く転倒していたので、一人で出歩くと何時外出先で転倒するかと思うとおちおち要介護2の障がい者なんかやってられない。

 そこで、1案を講じ僕のリハビリで良くお世話になった兵庫医科大篠山医療センターに頼る事にした。

 60日間のリハビリ入院で母親の足腰を鍛え上げ、マトモに歩けるようにしてもらいたい。それが叶わぬならばせめて杖歩行でも出来たら良いと思いリハビリ入院してもらった所、母が退院の日迎えに行った僕の眼を疑う鮮烈な光景に出くわす事になるとは、思いも寄らない副産物とでも言おうかシャキーン!と背筋が延びて杖を突いているが、歩ける母親が僕の眼の前に立っている! 

「マジで!?歩けとうやん!凄いなアンタ。」開口一番、口を突いて出たのがこれだった。

 これで家の中で自炊も出来るし、こけなくても済む。

と、思ったのも束の間、元気になった分、買い物や銀行や病院やとやたら外へ出たがる。

 僕の妻は僕の代わりに生活費を稼ぐ為に労働しているから母が転倒して怪我で病院に居ると連絡を入れても帰って来れない兵庫県外まで通勤しているので即効性が無い為、チマチマと移動されては大変困るのだ。

 だから買い物に行かなくても良いように宅配弁当を申し込んでもらった。

幸い認知認定をされていないので、後はごみ捨てだけで、親切なケアマネージャーの提案で神戸市のひまわり回収制度を紹介してもらって、そこに申し込んだ次第だ。

 今後神戸市の担当者と面談が有り契約を交わしたらサービスが始まる。

片麻痺の僕でも年

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