【女とケシ畑】
その女からはいつもケシの匂いがした
週に一度
女は私に内緒で南のケシ畑に行く
女は帰って来るとヘロヘロで
「アタスはいすらってしらわせよ」と
呂律の回らない戯言を呟いていた
ベッドに身を投げ出した女の肢体が艶かしいので
私はいつも女の横に添い寝してまぐわってやる
恍惚とした女はさらにケシの匂いを強め
「この世にある全ての快楽を与えて欲しい」と
私に哀願する
だから私は女に苦痛を与えることにした
女が知らない間にケシ畑を焼き払って
この世にあるすべての快楽を無いものとした
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます