【今夜、すべてのバーで】


拝啓、中島らも様。


詩を送ります。


正直まだ読んでません。


ただ私は今、ひどい二日酔いでありますから読んだ気でいますし、いずれ読みます。


タイトルに殺られました。


だってあなたのようなアル中になど、私はなりたくないのです。


私もあの娘も一生懸命生きてます。


でも私もあの娘のOSも壊れておりますので、酒が必要な夜があるのです。


どっぷりと孤独に浸かって、浴びるように飲んでしまう夜があるのです。


昨日はとにかくあの娘が不憫だから仕方なく飲みました。


親に愛されずに世を憎み、それでも健気に生き続けるあの娘に会うためにお酒を飲みました。


そしたらあの娘は昨夜、全てのバーにおらず、同僚に陰口を叩かれて、何も知らずに床に臥せっておりました。


自棄酒、張り裂け。


もう二度と飲みたくありません。


あの娘の前では全てがブスです。


特に心が全てブスです。


だから今夜、全てのバーに、あの娘が必要です。


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