第163話 11月6日 日曜日14
どうやら過去に俺と胡乃葉会っている。ということが確定したとある休日の午前中。
俺の部屋は変な空気?となっていた。
ってか、答え合わせがほとんど終わった段階で、俺は九条さんがつぶやいていたことを思い出して――ちょっと戸惑ったというか。いや、胡乃葉の初恋云々の話でこの画像が出てきたということは――あれ?これ変にバラしちゃう。答え合わせしたらダメだったかな?などと思いつつ。胡乃葉を見ると――めっちゃ驚いた表情で俺を胡乃葉は見てきていた。
「――あの時私を助けてくれたのは――本当に先輩?」
そして再度確認のためだろう。胡乃葉が聞いてきたのだが。何故か俺恥ずかしくなり。
「――さあ?」
と、とぼけて見いたら。バシバシと胡乃葉に腕を叩かれた。
「いやいやいいやいや、なんでとぼけるんですか!」
「いや、胡乃葉っていう確証が――ね」
いや、この時点で別人ですというのはないと思うが。俺が思い付きでそんなん返事をすると。いや、急に恥ずかしくなったんだよ。いや、まさかそこまで覚えていたというか。大切にしてくれていたというか――いや、こんなことあるのかとね。ってか、あれ?胡乃葉って――俺の事……などと思っていると。
「でもでもドーナツの中身も多分完璧。それに限定ってそもそも場所があってる――えっ――本当に先輩」
胡乃葉はもう確定を出したらしい。
いや、俺も出しているけどね。でも雰囲気が変わったというか。まあ俺たちともに成長してますからね。そりゃ気が付かなくても不思議ではないか。
「――なんか2人が盛り上がっている?あれ?私なにか大変な事した?本当はここで楠君が胡乃葉ちゃんに想いの人がいて悔しがる予定。いや。胡乃葉ちゃんには気になる人が――で、一騒動起こると思ったんだけど――」
「九条さん。いろいろ余計なことしなくていいですから」
少し放置。みたいななってしまっていた九条さんが適当なことを言っているので、とりあえず俺は口を挟んでおいた。でもここでの確認大切なので、九条さんの相手はささっと終わらせて、俺は再度胡乃葉を見る。
「ってぁ。マジか。あの時の子。胡乃葉だったか」
「あのときに会ったのが先輩――」
「私この場に今必要かな?すごく邪魔者感ない?」
九条さんのつぶやきには――俺たち触れず。いや、だって、まさかの再会というか。こんなことあるんだなー。と驚きでね。
「なんか胡乃葉と会ってからそこそこ経つけどまさかか」
「まさかですよ――そりゃ見た目とか変わってますし」
「――胡乃葉も――成長したな」
多分している。多分――と、思いつつ胡乃葉を見つつ俺がつぶやくと。余計なことを言ったらしい。胡乃葉の表情が少しむすっとした。
「むっ。今明らかに私の胸見ましたね!?」
「いやいや、見てないし」
それはマジ。俺は全身を見て言ったのだ。特定の部位を言ったわけではない。
「せっかくの再会をぶち壊した先輩にはドーナツを奢らせます。今日行きましょう」
「いやいや、ってか胡乃葉、あのぬいぐるみ――返還はあるか?」
「――酷いこと言ったから嫌です。本当は再開しいたらお礼を言うつもりでしたけど。言わなくていいですね」
「なんで!?」
少しの言葉のミスでおかしなことになる。でも――こんな感じに言い合っていた方が楽かな?と思う俺だった――って、個人的には、ちょっと恥ずかしくて言えないのだが――あのぬいぐるみ返してほしいです。いや、めっちゃほしいんだよ。今手に入れることできないし。あの時もめっちゃないこと気が付いたとき落ち込んだんだから。
「もしもーし。私邪魔者になってない?」
「「なってる(ます)」」
「ストレートに酷い。って。あれ?これ楠君と胡乃葉ちゃんは結ばれる運命じゃない?って、えっ?こんなこと起こるもんなの?って、もしかして私が結びつけちゃったみいたいな?わぁお」
完全に外野となってしまった九条さんがいろいろ言っているが――今俺がやるべきことといえば――。
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