第64話 10月29日 土曜日2

 19時過ぎ俺は。大学の近くに1人で立っていた。だからなんで俺はいつも1番になってしまうのか。

 っか、これで誰も来なかったら――どうしてやろうか?などと思っていたが――10分くらいすると。まず旺駆里が集合場所にやってきてしまった。そして旺駆里が「クルトン早いなー」とか言いながら話しかけてきたのを無視していると。どうやら他の人も来たらしく。旺駆里が来てから数分で人は揃ったらしい。ぱっと見――同級生。あれ?見覚えあるような人も――だったが。とりあえず俺は見覚えが――と言う人だけ、簡単に挨拶だけしておいた。そして多分旺駆里が言っていたサークルで――とかいう人だろう。少し遅れてきたもう1人が合流すると俺達は移動となった。結局19時40分じゃねーか。だったな。ちなみに旺駆里が来たのも20分くらいなんだがな。なら30分集合で良かっただろなのだが――俺はぐっと我慢の子だった。変に言ってもだからな。


「良し。揃ったな。じゃ、行くか」


 それからそこそこ賑やかな集団となり。俺達は移動となった。もちろん俺は静かに後ろを――って、何故か俺の横に俺と同じく静かな女子が居たが――まあいいか。

 こういう時に1人よりかはいいからな。もしかして――初参加的な?俺とお仲間みたいな感じかな?と、思いつつも俺も声をかける勇気――はなかったので、とりあえず前の集団についていく形で歩いた。


 そんなこんなで旺駆里を先頭に進む集団。って、集団って言うほどじゃないか。俺と旺駆里のほかは4人。合計6人だからな。グループか。とりあえず俺は最後尾に付いてお店へと入って行く。


 お店は近鉄の方の四日市駅寄りの場所にあった。大学近くのお店だな。そこは居酒屋だった。あれだ、学生が良く新歓コンパとかだっけ?あとはサークル関係の集まりとかでよく使っているところ。前は桑名方面だったが。今日は大学の近場だった。

 ちなみに、そう言えはお店に入ってからだったが。あれ?ここ――昔、旺駆里に連れてこられたお店と同じような――って、同じか。同じだな。ということに気が付いたのは――特に触れなくていいかな。今の俺話す開いていないし。

 いや、あまりこういう店は旺駆里関係じゃないと普段来ないからな、俺の記憶から忘れ去られていたよ。よしよし何とか思い出した。このお店なんか知ってる。


 お店に入ってからの事を言うと、俺は何故か注文担当となっていた。

 俺達が通されたのは個室で――そこそこ広い部屋に通されていて、ちなみに今日の参加者は男子4人女子2である。って、本当は男女3人3人だと、席もいい感じにわかれたのだろうが。今は男の方が多い、なので何故か長方形の机に、俺が女子2人の方に入る形で3人3人で別れていた。

 そしたらだ、俺の前が注文用のタッチパネルで、気が付いたら旺駆里により俺は注文担当となっていたのだった。操作は簡単だから別に良かったのだが――何故こうなった?だった。

 って、旺駆里に偶数にしたいっていうのはてっきりまたか――だったが。本当に偶数にしただけだったらしい。これ――俺またいらない説では?だったが。今日の俺役目があったので、そう簡単に帰れない感じだった。だから――食うか。だった。


 ちなみに席順というのか。俺の横には女子2人と言ったが。先ほど自己紹介をしたので今は名前がわかっている。

 ってか、やっぱりだったが以前の飲み会参加者が多かったらしく。俺の事を覚えている人もいた。

 こちらからすると――悪い。俺1人で居たから何となく……居たかな?――レベルでしか覚えてなくて、自己紹介中は何とか知ってます。覚えてますアピールを少しするので精いっぱいだった。

 って、俺のそんな過去のことはおいておいて自己紹介。ここに居る人の説明をするか。

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