第49話 10月14日 金曜日4

 飲み物運び。という事を俺が言ってから。すぐだった。あーこれは、ココがあまりいい気分じゃないか。あまり関わりたくない雰囲気だったから……あっ、でもココにいろいろしてもらえるというの。男子は喜ぶのでは?って、それは俺の勝手なイメージか。などなど余計な事言ったかな?訂正しといた方がいいか?などと思っていると。


「飲み物運び?」


 意外とココくいついた。


「えっ?ああ、その――飲み物何かいりますか?で上手に何度も部屋を出るというか往復というか。そうすれば、自然とマイクが来る率は減るような――まあ部屋に戻って来たタイミングで捕まるかもだが」

「それはそれで――でも声をかけるのが――レベル高そうです」

「確かに、ココは自ら――という感じではか」


 ココがどんどん人に声をかけている場をイメージ……できないか。なんか俺と同じではないが。隅っこでのんびりのイメージはめっちゃあるんだがな。なんか隅っこで食ってそう。って、それは失礼か?でもイメージしやすかったんだよな。それが。


「ないですかね。オロオロなら任せてください」

「俺と居る時そんなにオロオロしてるか?」

「——せ。先輩は――なんか大丈夫です。先輩こそとっても話しやすいです」

「そりゃ、どうもか。まあほんとは、いやいや行くくらいなら断るもありだが――あまり断ってばかりだとな。ココの評価が下がるってか。ココはあまり敵作らない方がいい気がするし」

「え?」

「いや、ココ普通に人気ありそうだから、変な噂とかいやだろ?いつも断ってるとか思われるの」

「いや……それくら……あー、気にするかもです」


 さすがに毎週会っているからか。ココという人間。俺でも少しは理解してきているらしい。俺の意見にココ自身が頷いていた。


「それに大学始まったばかり――ではもうないが。ギクシャクもだからな。まあ、ちょっと参加、で、上手に過ごすが無難か」

「……平和に行くのは難しいですね。あっ。先輩」

「うん?」

「もし来週私が潰れていたら慰めてください」


 今日一の目の輝きと良い表情のココだった……って、愚痴聞き担当に俺は就任したのか?別にいいのだが。嫌な気はしないし。でも任せとけ――とは言えないので。


「——俺を巻き込むなよ。少しくらいは聞いてやるが」

「だって、先輩が一番愚痴りやす――すみません。余計な事言いました」


 ちょっとわたわたのココ。って、もしかしたら俺、ココには同級生というか――それ以下。何でもいえる人と思われているのだろうか?それはそれでいいのだが。うん?俺ココに甘すぎ?何で?やはり同じ雰囲気を自然と察知している?


「——いや、でもココなら大丈夫かと。それにみんながみんなカラオケ上手いということはないと思うんだけどなー」


 これは俺の経験談だがな。だって――やっぱり思い出しても――ってか。よくよく思い出すと。バカ騒ぎというか。ワイワイなんかみんな騒いでいる感じだったから。1人で歌うというのはほとんどないのでは?と思う俺だった。


 ということで、本日はココのカラオケ乗り切るにはどうしたらいいのでしょうか?という問いに関して考える場となったのだった。ちなみに時間はまたまたあっという間で、気が付いたら。俺とココだけに店内はなっていたらしく。


 閉店間際。お姉様が絡んできて――「今からカラオケに行って猛特訓とかは?」「彼氏に協力してもらいなさい」「終電逃したー。の理由にもなるじゃん」などなどと謎なことをたくさん俺達に言ってきたため。って、それだと、声が出なくならないか?というのと。今何時だとお思いで?お姉様。って、そもそも後半の話おかしいぞ?だった。


 とりあえず、お姉様が閉店間際に俺達に絡んできたため。俺とココがこの日お店を出たのは22時30分を過ぎてしまっていたんだがな。

 明日予定があるココを捕まえてどうする。だったんだが――お姉様最強だった。全く隙が無かったし。話しているー。とかじゃなかったのだが。気が付いたらそんな時間だったんだよな。って、店長!止めてよ。だったのだが――やはり出てこない店長だったとさ。物音はしていたから居るのはわかっていたのだが。

 マジでどんどん暴走しているお姉様でしたとさ。       

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