ファルナと飯の日々その五

 今日は飯を喰いたくないそんなわけはない。いつも通り飯を喰わせろと言ってくるファルナ。


 飯を喰わせろ白米で良い、ふりかけだ。


 ふりかけを沢山持って来いと言ってきた。


 よって俺は色んな所で数沢山のふりかけを買ってきた。


 ふりかけなら安いぞ、安いからたくさん買えるぞと言って買いすぎた。


 でもこのバナナのふりかけとかリンゴ味のふりかけとかどうなんだろ?


 普通にカツオのふりかけも色んなメーカーの奴を買ってきたが、美味いだろ?


 たまごのふりかけも色んなメーカーを試してみると色々味が違う。


 違うんだが、どれも似通っていない。どれも千差万別で違うんだ。


 ふりかけを試しまくるファルナはいつも通り満面の笑顔だ。


 猫耳でも生えたのかと思えるぐらいにかつおのふりかけを試しまくっている。

 うまいうまいと言っている。

「うまいぞ、うまい、うまい……うまいぞ……うまいうまい。うまいなこれもかつをのふりかけうまいな……」


「そうかそんなにかつおのふりかけがいいのか……」


「このバナナのふりかけもいいぞ!!」


「こっちもいいか?」


「それは鯖節の普通のふりかけだが……なんか違う七味の香りが突き抜けて、とんでもなく、涙が効くという」


「これは……辛いのだ……しかも鼻にくる……」


 なかなか不評のようだ。


 そんなカツオのふりかけをどんだけ食うんだというくらい白飯が消えていく。


 10合炊いた米のうち6合消えた。


 俺も少しだけ食べる。


 飯を喰うには……ふりかけはつきものだ。


 喰うにはお茶漬けもいいのだが、ふりかけに抹茶をかけて、そのままお湯をかけたらお茶漬けモドキだ。


 俺はそれを喰って流し込む。


 ファルナはふりかけを喰っている。


 ごはんにたっぷりかけている。


 なんか念話でネルコを呼んでいる。


 すると呼び鈴がなる。


『ピンポーーーーーーン!!!』


「はーーーーい!! おおネルコ着たのか!!」


「ちょっとばかし頼道がてらにね……」


「お前ら俺の家をたまり場にしようとしているだろ」


 そしてシュークリームを手土産に持ってきたネルコを載せて、ふりかけをシュークリームにかけている。


 ネルコはネルコでなんか中世の貴婦人のように可愛い西洋人形のように可愛い。


 ファルナはツインテでピンク髪で尻尾は悪魔の尻尾のような感じだが……それがまたキュートだ。


 でもこいつらはなかなか仲がいい。


 いつも一緒にいるからな……基本的に仲間はいないのか他に……聴いてみると。


「他にもレメールとミルミルに勇子という勇者の末裔の女の子がいるぞ! 他にも誘っているが……みんな暇じゃないからな……まあいいじゃないか……それで」


「勇者の末裔っていうのがなんか凄く気になる……がまあいいか」


 そしてふりかけ試食会も終わり、そろそろお暇となった。


 ネルコの持ってきたミツラエルのシュークリームは一個500円もするとか。


 贅沢だな……この幼女貴婦人は……まあ本体は大人らしいと教えてくれた。


 まろやかでなんともいえない甘さだった。


 なおネルコはそれに七味とふりかけをかけていた。


 こいつは辛さを加えないと甘いスイーツを喰えない偏食家らしい。


 でも辛いスイーツはスイーツで好きだとか。

 ポテチとかかなり好きだとか品証会を行うので今度来てそうだとか……魔界の知り合いを呼ぶらしい。


 さて明日はバイトだ。

 美味い飯をみんなに喰わせるぞ。


 そんな一日だった。とまあ訓練もぼちぼちだった。


 はちみつでホットケーキを食べた。


 メイプルシロップは作るのが手間らしい。


 はちみつと麗しき甘い蜜を組み合わせて、レモネンの果汁を採取しないといけない。


 よってかなり重労働だ。そんな感覚。伝説の採集職人みたいになっているからな。


 鳥の卵を回収してお菓子の材料を創る。


 そんな騙し合いの中にあるゲーム空間の真実はどこにあるのか?


 夢にあるのか……眠りながらのゲーム空間が解放された。


 夢の中ではファルナがいつもこっちだほいとうろうろしている。


 そして飯を喰ったり、ゲームしたりしてうろちょとしている。


 たまにご飯をタップするクリックゲームのようにあげないといけない。


 なんか面倒だな。


 そんな光景を魅せられた。


 眠っているからあま覚えてない。


 そんな関係でファルナと共に生活して3週間が過ぎた。


 そして転機が来るわけでもなく、今日も今日とて飯を創り俺も食べて一緒に喰う。


 そんな他でもないファルナが来てから俺の生活は変わったような気がする。


 なんか楽しいな。こんな生活が永遠に続けばいいのにと願ってしまった。


 でも神様がいるならこいつと引き合わせてくれた神様に感謝しないといけないな。


 ありがとう神様……でもファルナに聞くと神様より邪神様らしい魔界だと。


 邪神と呼ばれる魔界の神様がいるらしいとこんど連れてくるかもと……いるんかい邪神様!? そんな邪神様も巻き込みそうな感じでした。

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