ファルナと飯の一日その二

 ファルナが美味い飯を喰いたいと強請るので……今日は焼肉につれていくことに。


 一時間、980エンのそんなまともじゃない焼肉?

 そんなわけないだろ……普通に高級焼肉に連れて行ったぞ。


 で、美味いなこれ美味いなぁとしめてタンとか、バラとかロース喰って、会計8860エンしめて。


 俺は殆ど喰わない。


 そしたら次の日、も焼肉したいというから修行空間で焼肉しまくってやった。


 豚肉なら貰えるぞ、豚狩りまくり。


 鶏肉ならいくらでも狩れるぞ……コケッコーはお手の元。


 なお肉化の作業はいらないです。


 おれ一応手先は器用だけどな。


 さて鶏肉と豚肉はいい……


 牛は牛はいつリポップする。


 そんな感じで牛を狩りに山場に行くが……豚と鳥しかいない。


 野生のイノシシが現れるが、なかなか手ごわいから、狙わない。


 ただ、倒すと木の棒でのこぎりのようにチェンソーで殴るように仕留めるとポイントが+させる。


 そんあ偶然の偶然かついに闘牛モドキが現れる。


 グランドバイソン……そんな名前だった。


 あくまでもこれは訓練だから死ぬことはないが……それでも怖いけど恐怖心はなかった。


 無いどころか余裕のよっちゃんだから……その程度? いつものことだ。


 料理作りののうが大変だぞ。


 ファルナは人一倍喰うからな……神様泣かせだぞ、本当にどンだけ食うんだよ。


 俺の給金を全て食い散らすほどだ。


 俺は自分の店を持っていないので……週に3日間、レストランのコックをやっている。


 シフト制なので、給金は普通だ。


 七星レストランと言うのだが……普通のレストランだ。


 昼の忙しいとき、10時から14時の4時間だけの契約だ。


 それを3日間。ピンチヒッターな感じだ。


 忙しいと17時まで残業の時もあるが……たまにこいつがレストランに来て、飯を喰っていく。


 うちはハンバーグとかステーキぐらいしかないのだが、それでもこいつは毎日来て……子供のふりではなく……幻術を使用して俺にだけ耳打ちで子どもの姿はお主しか見えないぞと言い放ち食い荒らす。


 こいつ……職場の場所は近いからな……自転車で十五分だ。


 こいつの足なら普通にかぎつけるだろうと踏んでたが……こうも毎日来られたら……ってか金あるんならお前の食費代金自分で出せや。


 そんな感情が巻き起こる感情の嵐。


 でもそんなファルナに焼肉を食わしたい。


 ステーキでもいいが……


「毎日異空間で焼肉喰っているのにあきないのかお前は?」


「ここでは腹が満たされないからな……というか現実の腹は現実の食材でしか満たせないからな……味は堪能できるが……」


「お前は何が喰いたいんだよ……」


「喰太の味付けの焼肉じゃぁ……ッ焼き肉のたれが欲しいわけじゃぞ」


「焼肉のたれか……次はそれを作ってみるか……自作だな」


 そんな毎日を送る日々だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る