ファルナと飯の一日その一

 今日は飯をくいたいということで、ファルナが言っていたので久々の外食と言うことになった。


 よって寿司だ。


 寿司しかない。


 俺は寿司は作れないからな……だから外食は寿司と決まっている。


「ここなのか?」


「ああ……いつものところだ」


 そこは海鮮寿司丸々という有名なでもひっそりとした旨そうな寿司屋だった。


 そこに足を運びていて、思ったところ……普通の回転寿司屋にはない物がある。


 米の産地を描いたものだった。

 写真によるといつも新潟とか、福島県のお米とかを仕入れているとか……そんな箇条書きがあった。


 これが匠の見せる技なのか……


 ファルナは初めて来る回転寿司屋に興味津々だった。


 でもいつもいくところだと……なんか辛気臭いというか……人が多いな……でも最近はヒトが少ないことになにか疑問点に感じていたが……それはそれで何かが可笑しかった。


 寿司は普通においしかった。


 いうなればネタがいつものやつより大きいところがイイ感じだった。

 でもブリが日本一旨いとも言えずに、鯛が一番うまいとも言えずに、蛸が一番うまいとも言えずに、そんな感覚……


 でもなんともいえないのが……玉子の美味さだった。


 そんな感じ……でもお会計も普通に払って……喰太はなんか肩が重そうだったから、帰ったら肩をもんであげた。


「喰太……どうだ私のカタモミテクニックは?」


「うん……いいんじゃないかな?」


「それで……今日の晩も寿司が喰いたいぞ喰太!!」


「昼喰ったのにか……いいぞ海苔ならあるぞ……」


「じゃあスーパーにお刺身買いに行こうよ……二人で」


「いいぞ……行くか!!」


 そうして二人で刺身を買いに行った。


 でもスパゲッティのおかずとか、すき焼き風肉じゃがとかのおかずも買ってしまって、お刺身は少しだけになってしまった。


「これだけしか買えなかったぞ~~☆」


「いいじゃねえかこんくらいで……」


「もっと食べたいのだ~~~☆!!」



 とまあそんな感じで手巻き寿司パーティは華やかに開催されたのであった。


 食後の戦闘訓練……


●●



 豚を倒して、経験値を稼いで豚の肉を手にする。


 豚の肉も飽きたので、鶏肉としてコケッコーを手にする。


 牛肉に進みたいな……でもそいつらはかなりの強敵だと言う。


 にんじんの魔物……にんじんニンジャを倒して、人参を得る俺。


 他にも白菜魔剣士にジャガイモ大使とかもホップする。


 言わずもがな、それらの野菜が手に入る。


 なんかゲームみたいだ。

 

 でもこの野菜はこの空間でしか消費できない。

 現実世界に持ち帰ることができない。

 あくまでもコノセカイでの野菜として使っている。


 戦闘訓練の副産物だからまあしかたないな。


 とまあそんな感じで一日が過ぎていく……二人で寝ることになる。


 この空間にお布団を引いて、二人で寝る。


「お休みなのだぞ……喰太…………」


「お休み~ファルナ」


 夜空は綺麗だった。いつも通りに。

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