ファルナと飯の日々その三

 ファルナが美味い飯を喰いたいからと今日は家ですき焼きをすることにした。


 全部セットは俺が仕込んだ。

 でも最近苦しいから安い豚肉を買ってきた。


 100グラム50円もするやつの国産豚肉だし……もち豚だから許してくれると思うが……


「旨い……なんだこの豚肉凄く旨しいぞ……美味すぎる……なんだこれ??」


「豚もいいだろ……このくらいの好きと通った……透き通ったピンクぐらいのだから、美味いぞ」


「豆腐も美味い。こんにゃくも美味い。ネギも美味い。……玉子が美味い。お代わり!!」


「いいぞ食え……もっと食えよ」


 そんな感じで食べまくり俺はほどほどにした。


 一番の幸福感は……あとかたずけが楽なこと……次の日も食べるから……結局明日はバイトのシフトが二日続くのでということ。


 一応肉を自分で食えよと感じで鶏肉切ったやつ2キロ冷蔵庫に入れてるが……喰いたいときこいつ喰うかな……


 ファルナは最近魔界に還ってない。


 帰りたくない……変装もとい変身して一般人のふりしてたまにレストランに行っているが……それでも喰太は厨房にいつもいる。


 仕事の時は本気の顔だ。


 ファルナはそんな仕事の喰太のことが好きだった。


 こんなバイトでしか自分の力を発揮できないでいる。


 喰太のことが好きだった。


 喰太に料理をもっとさせたい。


 だから自分はこの無限の食欲で食べるのだ。


 無限の食欲とこの吸収力で魔力に変換すれば……無間の魔力となる。


 だから自分は食べるのだ……食べて食べて食べて……食べまくるのだ。


 だから、自分の食事は豪快でなければあいけない。


 いけないからこそ魔界で集めた宝をこっそり現世で金に換えて、私は優雅に食事しているのだが、最近は負担をかけたくないので、あまり喰太の家では喰わないようにしている。


 だから作る量を少しづつ減らしているようだ喰太は。


 それでいいのだ……喰太はそれでいいのだ。


 それでOKなのだ。


 喰いたいときは外で食べるからとたまに難波に行って、食い荒らすぐらいだ。


 七星レストランはニッポンバシにあるからね。


 そんな地元民でも愛されている。

 七星レストランはいつも大盛況だ。


 さて……今日も今日とて難波で飯を喰うかな……喰太いつも見ているぞ…………


 何食べようかな~~~☆☆☆彡


 ファルナはある一軒家風の喫茶店を見つける。


 そこは喫茶店だがデカ盛りを出すことで有名な店だった。


 そこに入るのだが……どうなる……ファルナ?

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