薬の食事

 バナナとミルクをファルナに持っててやるか。


 ゴホゴホッ苦しいのだクウタ!


 ゴホゴホッゴホゴホッ!!


 クウタどこにいるのだ!


 クウタ!!


 どこにいるのだ。


 ゴホゴホゴホゴホ!


 死にそうなのだ……


という幻聴が聞こえてきたと思ったら。


 立ちふさがる二人の老婆と巨人の男がファルナに襲いかかる。


「くうたああああああああああ!!!」


ガシッ!


「来たぞ! ファルナ!」


こうして、お前のために料理を運んで、来たぞ。


扇を持った太った老婆がクウタに襲いかかる!


俺はこんなとこで死なねえぞ!!


こうして、木の冒に気を籠めて、放てば、倒せる!!


ドカーン!!


マスクをつけた太った眼鏡を掛けた老婆の魔人はやられた。黒い服を着ている太った魔人は倒された。


これで順番まちの列を飛ばした悪い魔法使いを助けられる。




 薬の魔法料理は完了した。


生姜と緑茶を冷たい状態でファルナに出して上げる。


飲むのか? これを?


そうだ、うまいぞ。


ゴクゴクと飲むファルナはたちどころに風邪が治りかけになる。


もうひと踏ん張りだ!


後はお粥だな。


お粥は卵粥で良いかな?


普通に人参も入れて、よしできた。


これをファルナに食べさして、フウフウしてやるか。


「ほら、ファルナお粥だぞ」


「なんだこれは真っ白い雪のような綿のようなお米は!?」


「まあ食べて見ろ」


 モグモグ。うまい。なんだこれ!? すごくおいしいぞ!!


 飛び上がるくらいにおいしいぞ!!


 涙が出るほどうまいなクウタ☆


 大好き❤


 ほっぺを舐めとられた。


 こいつまさかお粥食べさして貰うためにわざと風邪ひいたな……なんて思うわけ無いだろ。ファルナ。良くなってくれよ。


 お前がいなくなったら俺は……涙が出るわ、色々と。


 だから俺は毎日お前の看病で大変だけど、お前しかいないんだ、ファルナ。


 だから元気になってくれ。元気にな。


 「元気になったーーーーー!!」


「良かったな、ファルナ」


「クウタ☆ 大好き❤」


こうして喰太とファルナは元気になりました。まだまだ続きます。こうご期待。

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