薬の食事
バナナとミルクをファルナに持っててやるか。
ゴホゴホッ苦しいのだクウタ!
ゴホゴホッゴホゴホッ!!
クウタどこにいるのだ!
クウタ!!
どこにいるのだ。
ゴホゴホゴホゴホ!
死にそうなのだ……
という幻聴が聞こえてきたと思ったら。
立ちふさがる二人の老婆と巨人の男がファルナに襲いかかる。
「くうたああああああああああ!!!」
ガシッ!
「来たぞ! ファルナ!」
こうして、お前のために料理を運んで、来たぞ。
扇を持った太った老婆がクウタに襲いかかる!
俺はこんなとこで死なねえぞ!!
こうして、木の冒に気を籠めて、放てば、倒せる!!
ドカーン!!
マスクをつけた太った眼鏡を掛けた老婆の魔人はやられた。黒い服を着ている太った魔人は倒された。
これで順番まちの列を飛ばした悪い魔法使いを助けられる。
◇
薬の魔法料理は完了した。
生姜と緑茶を冷たい状態でファルナに出して上げる。
飲むのか? これを?
そうだ、うまいぞ。
ゴクゴクと飲むファルナはたちどころに風邪が治りかけになる。
もうひと踏ん張りだ!
後はお粥だな。
お粥は卵粥で良いかな?
普通に人参も入れて、よしできた。
これをファルナに食べさして、フウフウしてやるか。
「ほら、ファルナお粥だぞ」
「なんだこれは真っ白い雪のような綿のようなお米は!?」
「まあ食べて見ろ」
モグモグ。うまい。なんだこれ!? すごくおいしいぞ!!
飛び上がるくらいにおいしいぞ!!
涙が出るほどうまいなクウタ☆
大好き❤
ほっぺを舐めとられた。
こいつまさかお粥食べさして貰うためにわざと風邪ひいたな……なんて思うわけ無いだろ。ファルナ。良くなってくれよ。
お前がいなくなったら俺は……涙が出るわ、色々と。
だから俺は毎日お前の看病で大変だけど、お前しかいないんだ、ファルナ。
だから元気になってくれ。元気にな。
「元気になったーーーーー!!」
「良かったな、ファルナ」
「クウタ☆ 大好き❤」
こうして喰太とファルナは元気になりました。まだまだ続きます。こうご期待。
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