第19話 ハンバーグが食べたいファルナとビーフシチューも食べたいファルナ

 ファルナがハンバーグとビーフシチューを食べたいと申してきた。


 ハンバーグとビーフシチューだって!?


 まあいいけどさ……なんでこの組み合わせなんだろう?


 俺はさっそくファイティングボアとかいう豚肉もどきとグランドミノタウロスの肉をミートミンサーでひき肉にする。


 そしてコネコネコネコネ……コネマクル。


 こねこねこねこねこねこねこねこね。


 こねこねこねこねこねこねこねこね。


 こねこねこねこねこねこねこねこね。


 こねこねこねこねこねこねこねこね。


 こねまくった。


 ファルナも手伝いたいと手伝わせたよ。


 コネマクル姿を見てなんかほっこりした。


 そして玉ねぎも追加しているので後は焼くだけだ。


 じゅーじゅー。じゅーじゅー。

 美味そうだな。


 こねまくったハンバーグをみてファルナが言う。


「ミノタウロスデリンガーをひき肉にしたのを思い出した」


「グロイ話はよせ飯が不味くなる」


 そしてハンバーグが焼きあがる。


 ハンバーグの旨味に感謝だな。


「もぐもぐ……美味いんだが……なんか物足りないぞ…………バナナとか入れてみない?」


「ッバナナハンバーグかいいぞやってみるぞ……」


 そして次の部隊作はバナナを入れてみた。


 試してみるとなんか不思議な感じになった。

 でもそこまで不味そうに見えなかった。


 そしてハンバーグを作っている間にビーフシチューの仕込みをしていた。


 にんじん切って、じゃがいも切って、肉を切って、玉ねぎを切って、全部焼いて煮込んで……肉ははぐれダンジョンのミノタウロスの肉だ旨そうだ。


 全部煮込んでいる。煮込んで、煮込んで、煮込んで、煮込んでいる。


 さあ出来たぞ。


 ファルナはいそいそとビーフシチューを食していた。


 

 こいつハンバーグをあれだけたいらげているくせに……


 作り過ぎたので、レメールと邪神ちゃんを呼ぶことに、ネルコも呼んだ。


 レメールはお供のエミルとカリナが来た。


 エミルは豹系猫獣魔人。カリナはライオン系猫獣魔人。


 どこまで猫なのかよくわからんが……猫は猫らしい。


「おおっ昨晩の残りのローストビーフも美味いな」


「エミルはハンバーグ好きだな……」


「カリナもハンバーグ美味いぞ……」


「ネルコはスイーツが欲しいのだけど……おおチーズケーキだとありがとう喰太!!」


「もぐもぐ……このハンバーグもなんという美味さで、ビーフシチューも美味すぎるな……うちに来い!!」


「駄目だよ喰太はうちの物だよ」


「ファルナが言うならな……」


「くそ~~~まあいいたまに食べにくるぞたまに」


 そうしてみんなで食事会も収まり、わいわいと閉幕した。

 なんか楽しいな。みんなで食べたら。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る