コーヒータイム

 コーヒーの時間だ。


 現在深夜の手前約11時くらい。


 そんな夜更けに俺はコーヒーが飲みたくなった。


 なので広い空間を利用して、飛び立つように、炊事場に向かう。


 達した。だが今からコーヒーを入れるのはめんどくさい……ならばどうする。


 もちろんインスタントコーヒーでいいが……ここは俺は本格派なのでマメから入れる。


 ちょうどいいところにフィルターがあるので、これに豆のコーヒーを粉砕するミキサーで。


 そしてそのままのコーヒーの香りを堪能して、少し寝かせる。


 で、コーヒーのフィルターにセットして、サイフォンに入れて……上から注ぐお湯を。


 お湯は電気ポッドでいいが俺は本格派なので低温でいれる。


 低温と言うかぬるま湯だな。


 そして温度が上がりつつするところで注ぐ。


 ふる……ふる。ふりまくる。


 そしてそのままいい感じに豆にお湯が注がれたら……見抜く。


「な~~~にしてるの喰太ぁ☆ いいぞコーヒーたるものを私に飲ませるのだ!」


「おまえはまだお子様だから駄目だぞ」


「いいじゃないいいじゃない!! 減るもんじゃないし! もっと飲ませろ~~~」


「良くない……お前の背が止まるぞ」


「そんなの迷信だ! 牛乳とか小魚とか肉とか食ってたら伸びるよ身長たぶん…」


「てめえな…………まあいいかお子様コーヒーを俺が今から入れてやる」


「お子様コーヒー……? なんか馬鹿にされてるやつなのか? いやでも面白そうだけど……」


「じゃあ作るぞ材料は…………チョコレートとコーヒーとミカンジュースとリンゴジュースとと飴だ」


「?」


「飴を熱で溶かすだろ……そしてコーヒーにチョコを溶かして入れる……そしてミカンジュースとリンゴジュースを少しだけ入れて……最後に飴を溶かした液体を入れて完成……の一歩手前で……そこに熱い湯を注ぐ」


「ええとそれだと薄まらないんじゃないの? まずいんじゃ?」


「自分もそう思うだからお子様コーヒーだと……まあいい俺もそれを飲む」


「飲んだ結果はどう?」


 不味い……不味すぎる……が甘いのが好きな子供にとっては……いいんじゃないかな?


「じゃあそういうことでインスタントコーヒーうみゃい!! おかわり!!」


「あっファルナてめえ勝手に作って飲んだな……まあいいかそれより暇だな……ゲームでもするか」


「ゲームってテレビゲーム……なの?」


「オセロ」


「うん……オセロってなに?」


「これはなこうやってだな陣地を取り合うゲームでだな……」


「なるほど簡単だね……? でそれよりテレビゲームはないの?」


「なぜに魔界出身の癖にテレビゲームの存在を知っているんだファルナ?」


「それはうちにもテレビゲームモドキがあるからだよ」


「もどき? それはいったい?」


「こういうのかな? えいっ!」

 

 そうやって魔法を発動させたファルナは……魔法で空間に映像が映し出されている。


 そしてその中に入り込むことができた。


「なんだこの空間は?」


「ゲーム空間というかリアルゲームと言うか……まあモンスターを倒す特訓空間と言うか……」


「ゲームなのか?」


「ゲームだよ死なないから……」


「ならいいんだがリアル過ぎない?」


「でも絵柄はかわいいかんじなんだけどな私的には……」


「まあいちおうかわいい世界ともいうが自然とかはかなりリアルだな……森のような山のような川も遠くで流れているし空も広いし夕焼けのセカイだな……」


「魔界は常に空が赤いの……実は……この地球の二ホンはいつも空が青いからステキだなと思ったから……ここに呼んだのかな……」


「まあいいか帰るか……」


 ざわざわざわざわざわざわ……………………………………


「あれはゴブリンなのよ……危険よ! 下がって……喰太!!!」


「大丈夫だよあんなのこの木の棒で倒してやる」


 そういって喰太は木の棒を拾いあげてゴブリンに立ち向かう。


 そして一振りするとゴブリンは消失した。


「へっ……? あんた何者よ普通の人間が……ゴブリンとはいえ……勝てるわけが……なんなのあんたは??」


「むかしちょっとしたことがあってな……強くなりすぎたから……今は弱体化してるけど……」


「へっ~~~面白いわね今日から訓練に付き合いなさいよ……あなた結構ふっくらしてるしね筋肉付けたら無敵なんじゃないの?」


「そうしようかな……ジムに行く金はないし……この空間なら敵を倒しながら訓練しつつ、体を鍛えられるしな……」


 そうして特訓を開始した喰太とファルナってあった。


 なお自由に広場を開拓できるので……休憩ルームを作ることも可能な模様。


 そしてそこで無限のコーヒーを入れた。


「なんだよここはいくらでもコーヒー飲めるじゃねえかトイレはいかんといけんけどな……」


「そうよ胃袋に対する圧迫感なんてこのゲーム空間では存在しないわよ。現実世界とは別世界だからね」


「なら俺は永遠にコーヒーが飲めるのか……それは最高だな…………」


「でも現実のセカイでの時間より半分の時間しか過ぎないとはいえ……現実で6時間たっててもここでは12時間過ごせるけど……睡魔は来るわ」


「ならお茶とかコーヒーとか紅茶もいれたらいいんじゃないのか……さらに俺はこの自然豊かな場所で料理の勉強をできたら……完璧じゃねえか……」


「ならテレビゲーム成る物をもってこい人間!! さあもってこい……もってきてよ」


「ここでできるのか……テレビぐらいならもってこれるが……電機製品とかは?」


「そこは私の魔法でなんとかするわ」


「ならいいけどさぁ……とまあいい今日はこの自然豊かな空間で寝ることにする」


「外みたいだけど家の中みたいな安心感があるなぁ…………眠いわおやすみファルナ……」


「お休み……喰太…………愛してるね」

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