愚痴の言い方ってものを俺は知らない

 今日もファルナの訓練が始まる。


 敵を倒しながら。


 父親のことが俺は嫌いだ。


 父はいつもコーヒーの入れかたにこだわっている。


 それに酒ばかりのんで飲んだくれていた。


 今は毎日俺の邪魔はしないが……昔は家で酒ばかり飲んでいた。


 だから嫌いなんだよ……たっく……酒ばかり飲んでたら自分を狂わせているんだろ……なぜ気づかない。


 何で俺は怒って狂っているんだろうな。


 でも父は俺のことを思っていたのは事実だ。


 だからいつも酒ばかり飲んで静かに暮らしてたんだ。


 母が亡くなってから……俺は母のことを忘れたことはなかった。


 でも父は母のことが忘れてしまった……わけではないが……自分の趣味に没頭するようになってしまった。


 そしてちまたの流行とは違う車の趣味に走り、身の破滅まではいかないが、いろいろな高級車を買いあさる様になってしまった。


 幸いにもうちはもともと稼ぎが良くて……サイドビジネスが好調だったため、いろいろと負担はなかった。


 俺も小学生の時は貧乏だったが高校生二年生の時にカフェレストランの経営をすると言い出したのが運命の分かれ目であった。


 そして商売は軌道に乗り、俺は大学に行くことができた。

 そして22で博士号を取り、将来は科学者になるんじゃないかと期待させてしまった。

 

 でも俺はニートになってしまった。


 そしてニートを3年間して25の夏に料理人を目指すことにした。


 それからアルバイトでレストランの皿洗いをし始めて、さらについに厨房を任されるようになったいつの間にか7年の月日が流れて……そして独立して3年が経過して今は修行中の身だ。


 35歳の俺は……現在最強の料理人を決める料理人コンテストの関西大会を受けようとしている。


 プロ、アマとわずに……受けれるので……まあ無理だろうな。

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