概要
山背大兄掩殺、その時までに何があったか――
『日本書紀』は皇極天皇の二年十一月のこととして、蘇我入鹿が山背大兄を死に追いやった事件を載せる。それは入鹿が古人大兄を天皇にしようとしたからだという。
しかし山背と古人はともに蘇我氏と縁の深い王子であり、山背を殺したから古人が有利になるという状況がない。書紀の記述には、後に中臣鎌足と中大兄が入鹿を殺した事件を正当化しようとして、何かと無理をした痕跡が見える。
その当時、実際には何が企てられていたのか――。残された手がかりから考証し、説き明かしてみよう。
しかし山背と古人はともに蘇我氏と縁の深い王子であり、山背を殺したから古人が有利になるという状況がない。書紀の記述には、後に中臣鎌足と中大兄が入鹿を殺した事件を正当化しようとして、何かと無理をした痕跡が見える。
その当時、実際には何が企てられていたのか――。残された手がかりから考証し、説き明かしてみよう。
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