火と噂
夜が明けて、本殿であったろう灰の中から、黒焦げになった数人の遺骸が見付けられた。宮仕えの人などから聞き取った所を
しかしもし、本当に侵入したものがあって火を付けたとすれば、
(何者かの指図ありてや)
と疑ってみても、それは判らない。思い当たる節は無い。そう深く追求する気力も湧かなかった。
「
と、嘆息する。
十一月の下旬に入り、風はますます冷たい。
――去る十一月十一日のことであった。
それで、
「
と。
「
と。
ここに人があって、遙かに
「すぐに
と。
「
と断った。そこで
「
と問うた。
「鼠は穴に
と。
ここに
「
と。
その時、
「
と言ったと云う――
――
「この噂の立てる故は、
と言い捨てて、なおこの一件は、
これらのことは、この
気味が悪いのは、この
居たたまれない心持ちになって、馬を引き出して外へ走る。
斑鳩寺に血は流れず 敲達咖哪 @Kodakana
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