天王の楽と苦
政治は、好きではない。毎年の楽しみは、気候の良い時期に暇を作って、
その昔、
雲に乗って、天上を
波は寄せても海に処するより静かで、風は吹いても陸に居るより清い。船の上には、
こうして
その為に、父の時に天皇から
五男二女の、
(出家などしては)
どうだろうと考える。
(出家などしては)
どうだろうと考える。
「殺させ
などと、そうあからさまには言わない。しかしそう思っていることは判る。
「
それが至当であり、
それで
権力を持っているからには、誰の命をも奪えないことはない。国に乱れあることを防ぐには、人を消さねばならない時がある。殺すべくあれば、罪なくとも殺す。それが権力というものだ。それは、かつて
(なぜこの人には、それだにも
さて治世第八年の春三月、
「
さあ、そうは言われても、誰かが主上に
どうにも仕様がなく、一応のことで
「何をぐずぐずとするぞ。
と
「されば、罪に当たらぬ者をも斬るべしと言われますや」
と返すと、
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