概要
十六回の婚約解消の末に巡り会った運命の人は、無愛想で無感動な王子様
ディアモント伯爵家の長女リリーナは十五歳で社交界にデビューしてからというもの、二年の間に十六回も婚約の話が破談していた。
全ての相手が破談の理由に「運命の人を見つけた」ことを理由にするせいなのだろう。リリーナはいつの間にか、"運命の相手をもたらす縁結びの逆姫"などという二つ名をつけられるまでになった。
腕利きの占い師によると、リリーナは"光り輝く太陽の紋章"を魂に持つ運命の相手としか結ばれない星の下に生まれているらしい。
けれども魂なんて目に見えるものではなく、途方に暮れるリリーナの元に王家の使いと名乗る青年が訪れて告げた。
「リリーナ様を王太子殿下の婚約者として王家に迎え入れることが決定致しました」――と。
いまいち納得のいかない理由から婚約者の関係になった、恋愛面に限らず色々とドラ
全ての相手が破談の理由に「運命の人を見つけた」ことを理由にするせいなのだろう。リリーナはいつの間にか、"運命の相手をもたらす縁結びの逆姫"などという二つ名をつけられるまでになった。
腕利きの占い師によると、リリーナは"光り輝く太陽の紋章"を魂に持つ運命の相手としか結ばれない星の下に生まれているらしい。
けれども魂なんて目に見えるものではなく、途方に暮れるリリーナの元に王家の使いと名乗る青年が訪れて告げた。
「リリーナ様を王太子殿下の婚約者として王家に迎え入れることが決定致しました」――と。
いまいち納得のいかない理由から婚約者の関係になった、恋愛面に限らず色々とドラ