クリスマストライキ
今年のクリスマスはみなさんいかがお過ごしだっただろうか。
今年は時世を配慮して世界保健機関WHOが、「サンタクロースは新型コロナウイルスの免疫を持っているので、プレゼントを配るために世界中を移動できる」と粋でユニークな発表をしたことで子どもたちの夢を守ってくれたのが印象深い。
だが、実際のサンタからしたらどうだろう。
やはり一年に一度のやるべき仕事とはいえ、サンタにだって怖いものがあるのではないか。
サンタクロースだってストライキを起こす権利があるのではないか。
毎年、一夜で世界中にプレゼントを配って回る苛酷な労働に疲れたのだと。自分も家族と一緒にゆっくりクリスマスを過ごしたいのだと。
それならばとトナカイもストライキしてもいい。サンタの乗り物にされ、ソリを引きながら空を飛ぶなどという曲芸を強いられているのだから。鼻が赤いトナカイがいじめられるという風評被害も受けている
続いて七面鳥もストライキを起こすだろう。ただ記念というだけで食べられるのに我慢ができないらしい。
さらには世界中の子どもたちもストライキを起こす。毎年毎年、サンタクロースを夢見る演技をするのに疲れたのだと。
それはいかんとサンタたちはストライキをやめ、トナカイも気を引き締め、協力して例年通りプレゼントを届ける。そして子どもたちに再び夢が戻ってくるのだ。
だが七面鳥には関係のないことだ。
相変わらずストライキは続き、この年のクリスマスでは食卓にターキーは並ばなかったに違いない。
だからか。我が家でも七面鳥を食べなかったのは。
そもそも私は一度も七面鳥を食べたことがない。
サンタよりも、七面鳥の存在の方が信じられないかもしれない。
弊社では七面鳥はずっとストライキを起こしている。
みなさんのクリスマスは何かストライキをしてやいないだろうか。
願わくば、労働環境を整え、ストライキなど起こされずに寒い冬に温かい幸せを迎え入れたいものだ。
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