滅茶苦茶

 知人がファミレスのドリンクバーで、ふざけて紅茶と緑茶と烏龍茶を混ぜた。

 それを飲んで眉をひそめる知人。

 よほど不味かったのかと気の毒に思っていると、無言でコップを差し出される。

 巻き添えを覚悟で飲むと、香りこそ紅茶の気配がうっすらあるが、どういう化学反応のいたずらなのか、味はまったくしなかった。

 無味紅茶臭の液体を片手に「なんだろう、これ……」と頭を抱える知人。

 そりゃ無茶だ。

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