頭ブレンドティー
車のドリンクホルダーに爽健美茶とミルクティーを隣り合わせて置いていて、ミルクティーを飲むつもりで口にした液体が爽健美茶だったとき、脳が面白いほど混乱したのがわかった。
それが爽健美茶だと気づくのにもしばらく時間がかかったし、なんならミルクティーがどうにかなってしまったのかと疑ったほどだ。
お茶はいつも私を落ち着かせてくれてきた。
母親の中にいたとき、胎内が羊水ではなくお茶で満たされていたとしても驚かないだろう。
だからこそ、今回の豹変は衝撃的だった。
お茶に罪はない。だが、長年のつき合いだというのに間違えた私には、ささやかな罰をもたらした。
浮気がばれた間男のような気分を払拭するために、私は今度こそミルクティーを飲んでアクセルを踏み込んだ。
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