　今まで聞いた中で一番好きな知識はウナギの養殖に関するもの。

　ウナギの養殖では、四季に対応する四つの水温の水槽を使い、三ヶ月かけてウナギをそれぞれの水槽に入れてぐるりと一周するように移し替えるそうだ。

　そうすることでウナギは三ヶ月を一年と勘違いし、早く成長するらしい。

　いつかこのネタを使ってなにか小説を書いてみたいものだ。

　地球温暖化が進んで気温の変化が激しくなり、歳を取るのが早くなった人類の未来など、料理のし甲斐はいくらでもある。

　砂漠では昼と夜の寒暖差が大きいので砂漠の民は大人になるのが早いのかもしれない。

　いつになるかわからないが、ウナギの養殖の体内時計のいじくり方でぜひ一作書き上げたい。

　しかしここにこのメモを残すことで、いつの日か読んでくださる方へのフライングネタ晴らしになるかもしれない。

　そうならないように、このネタを使ってもいい意味で読者を裏切るような小説が書けるよう、これからも邁進しようと思う。

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