概要
皇帝の剣――。それは…。
“蛟は幾度も蘇る。皇帝の剣にてその首討ち果たすべし。”
~洸国皇帝訓示より~
ついに泱容は玉座につき貴妃にアトを迎え大后との対決姿勢を鮮明にした。その事により、アトは生き残りをかけ後宮で新たな戦いの局面を迎える。
そんな中、洸国存亡の機が足音もなく迫ってきていたが…。
~洸国皇帝訓示より~
ついに泱容は玉座につき貴妃にアトを迎え大后との対決姿勢を鮮明にした。その事により、アトは生き残りをかけ後宮で新たな戦いの局面を迎える。
そんな中、洸国存亡の機が足音もなく迫ってきていたが…。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!世界観も登場人物も確固として鮮やかな、颯爽たる中華風大河小説
三国志を彷彿とさせる、ゆったりとした情景ながらそこはかとない不穏な気配を遠雷のように感じさせる雰囲気で、この物語は始まります。
「割りの良い仕事がある」と父に呼ばれ、辺境の地から都にやってきた少女、アト。しかしその仕事とは、後宮にて皇子の側近くに仕え、その身辺を警護するというものでした。
宮廷は皇帝が崩御し、その跡を継ぐはずの皇太子も密かに薨去したばかりという、まさに暗雲垂れ込め魍魎が跋扈するかのような不穏極まりない状況です。遺された先帝の皇子は二人、そのうちの一人がアトが警護することになる第五皇子・泱容なのですが、彼もまた母が外つ国の出身だったことからこれまでまともに皇族として扱われて…続きを読む