第14話 一緒に居たい。
今日の通院で問題なければギプスを取る予定だ。放課後に直接向かう予定なので川崎さんに話したところ一緒に行きたいと言っているのでついてきてもらうことにした。
病院に到着し検査を行い問題なく骨がくっついてることを確認した後にギプスを取ってもらった。
しばらく動かしていなかったせいか筋肉が固まったように感じ動かすと痛みを発する。それでも右腕を動かすには問題なく支払いをすませ病院を後にした。
なお川崎さんは痛みを感じる俺を心配してくれてるようで、俺は「大丈夫だよ」と伝えておいた。
帰る最中、俺はまだ伝えてなかった川崎さんとの今後を伝えようと思っていた。いろいろと悩んだけれど、やっぱり一緒にいることが今の俺にとって日常だと感じられるから。理由なんて必要ないって言われたから。素直に伝えようと思っている。
「川崎さん、今後のことなんだけど……」
「うん待ってた。」
「いろいろと悩んだけれど川崎さんが言ってくれた理由なんて必要ないというその言葉に素直に従うことにしたよ。川崎さんと一緒にいるようになってさ。たった一月近くしか経ってないけれど一緒に居たいと思うようになって居たよ。ただ学校で一緒に居てただ一緒に通学して、特に何かしたわけじゃないけどその時間がとても良くて。だからこれからも一緒に居てくれる? 」
そう伝えると川崎さんは
「うん私も嬉しいよ。一緒にいるから」
俺の目を見つめてそう返してくれた。
「それと川崎さん。一つ聞いてもいいかな? 」
俺は川崎さんに言葉をかける。
「なに? 」
「川崎さんは嬉しいって言ってくれたけど、俺と一緒に居たいと思ってくれてるの? 」
川崎さんは、ちょっと微笑んで
「さてどうでしょうね? 」
そう言うと川崎さんはごまかすようにそっぽを向いた。
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