主人公にもモテる時代があった。それは高校生というレッテル

高校生は一番モテ期がきやすい

 人生で一番馬鹿な時期が中学生だとしたら、人生でいちばんモテる時期というのはいつだろうか? 主人公にとってはそれは高校生の時代だった。特に女子はJKというとんでもない付加価値がつくようになる。実際高校生以上になると思い浮かぶことはないだろうか? 突然化粧をはじめる女子、髪の色が茶髪だったり金髪になる女子。制服を着崩して見せる下着なんてもんをフル装備するクソビッチ共を……安定的に彼女を作ろうとすればもちろん玉蹴り部に入るのが一番だろう。奴等の性の乱れ方は異常の二言につきる。


 だが主人公は部活には入らない。何故かというと中学の頃に部活に入っていたが故に殆ど友人達と遊ぶ事が出来なかった。

 それ故バイトを始めるのだが、これはこれで友人達と遊ぶ時間を削るものである事を今になって知る事になる。

 小中と主人公はだいたい一方的に恋をする事が多かったが、高校生になった主人公は恋をして恋をされる事になる。

 それは時代が上手い事合致したんだろうなと本当に思う。主人公は塾に通って高校受験をパスし、大人になりきれていない大人という高校生になる事になる。


 それは西暦が2000年になる頃だったんじゃないだろうか?

 まだこの時もJR西ノ宮と表記されている。

 この高校生になってから主人公達はゲームセンターに入り浸るようになり、バイクの免許を取り少しばかり足を延ばす事が増えるのである。

 ここで高校生になってよく行くようになったお店が一つある。それは171号線沿いにある神戸屋のレストラン。


 あの制服が異様に可愛いあのレストラン。

 ファミレスの数倍もするような値段がするのだが、アルバイトを始めた主人公達はここに入り浸るようになる。

 そして、主人公が物書きになる第一歩の出会いもこの高校生の時だったんじゃないだろうか? これに関しては本当に本当に感謝している。

 2000年。

 それはノストラダムスの大予言を回避し、人類はのうのうと滅ばずに生き残っている世界のお話である。


 そもそもノストラダムスの大予言というのは今でいうところの週刊少年ジャンプ的な大衆娯楽だったわけで、預言でもなんでもない。

 これと同じくしてクトゥルフ神話……これをやたら語る奴に対しても同じ事を言ってやりたい。それも当時の週刊少年ジャンプ的なものだぜと。

 そんなに尊い扱いをすると逆に失礼ではなかろうかと主人公は大変思うのだが、それだけ今の人々の心を打つに至ったのは有名な某作品群達だろう。

 そういう意味では大変凄いなと心から尊敬したいと思う。

 この頃はまだ井上真央さんが昼ドラに出演していてあんな大女優になるとは主人公は一ミリも思ってはいなかった。


 失礼なお話昼ドラ=俳優・女優の墓場だと当時は思っていたので、彼女が花男で主人公を演じた時は心から謝罪を申し上げたくなったものである。

 そう、お判りいただけただろうか?

 シークレットベース、君がくれたものが大ヒットした時代のお話をこれから始めようと思っているのである。

 人によっては主人公のこの高校生編、大変イラつく事この上ないかもしれない。されどお付き合い頂ければ大変ありがたく思う。

 人には一回くらいモテ期がくるのである。

 主人公がリア充爆発しなかったのはそういう事である。されど、この期間があったから、この思い出があったからこそ主人公は笑顔で逝けるのではないかと死ぬときには言おうと思う。 それでは主人公の高校生編、はじまりますよ!

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