かくして一番馬鹿な時代は終わる

 かくして中学生という時間は主人公が言うのもなんであるが、本当にくだらないそれでいて尊い時間だったんじゃないだろうか? なんというかね子供と大人の境目ではなく。子供と馬鹿の境目だったと主人公は思う。

 何故なら、公立ばかりの学校に入学している大多数の人間からすれば人生で初めて中学生が終わった時に受験というものがやってくるのである。受験というものは当然勉強しなければならない。簡単に言えば、馬鹿ではいられなくなるのだ。

 もちろん、様々な事情で受験をせずに就職をする者もいる。そんな連中を馬鹿だなんて主人公は口が裂けても言えないし、逆に言えば凄い事だと思う。彼らはまだ子供を終えてるわけでもなく、大人になろうとしている準備期間をすっ飛ばして社会に出ようというのだ。


 英雄と書いて勇者以外の何ものでもない。これに関しては今現在社会の人として楽しくおかしく税金を納めている主人公だから言える。

 中学卒業で就職する人達は凄い。主人公は働くのも仕事をするのも嫌いである。できる事であれば本当に何もせずに生きていければそれに越した事はない。

 だがしかし、受験勉強というものはそういった社会の在り方を知る最初の壁のようにも思える。さすがの主人公もそれなりに勉強をして公立高校を目指したのだ。私立のよく分からない高校も滑り止めとして受けはしたが、多分こんな学校絶対に行きたくないなと心から思ったのを覚えている。多分そこへ行くのは高校三年間を甲子園に捧げる心意気がある奴くらいしかいかないような場所だった。


 ちなみに主人公は公立に行くのだが、その理由は女子の制服が可愛いからというまぁどうしようもなく残念な理由であった事をここで告白しようじゃないか。

 主人公はいくつになっても変わらない頭の中はいつも何かしらの物語を考え、可愛い女の子にドキドキし、それでいて怠け者なのだ。

 但し、主人公は愚かではなかった。前述した馬鹿という連中は所謂ドキュン達の事である。そもそも頭が悪いにも関わらず突然高校に行きたいと思う。

 そして、中学にいる間にない頭に公式の一つでもたたき込めばいいものを、受験一週間前から勉強をはじめ、そしてさらには長続きしない。そんな馬鹿な行為をしていながら、努力をしてきた人間と同じ領域に立てると本気で思っている事が主人公は心から当時も今も思う。


 馬鹿だなと!

 そしてその馬鹿という連中は自分達と同じ負け犬を探し傷をなめ合う。今学生で、ドキュンに困っている方々がいればこう考えてみてはいかがだろうか?

 三年間程だけ、馬鹿の相手をしてやろうか? 社会に出た時、コイツ程の馬鹿は多分いないので、少しくらいは役に立つだろうと……

 彼らは努力という物と無縁の矛先にいるため、まともに就業していれば中学以降は出会う事はない。そういう意味では主人公は高校を義務教育化するのはあまり気に入らない。


 一部の馬鹿にせいで、大多数の普通の人間にさらに三年間も迷惑をかけようというのか? ちゃんと受験をして一定以上の人間以外は高校生にしてはいけないと断言しよう。

 もちろん、これも金銭的な理由であれば例外だと思う。いわば内心が明らかに悪い奴は迫害すべきであるという主人公の持論である。

 ぶっちゃけ、主人公のように精神も身体も強い人間じゃなければ相当あのドキュン達の迷惑には困っている人たちを見てきたのだ。

 子育てをしやすい街西宮、というのであれば大多数の為に一部の人間を切り捨ててほしいものである。


 まぁこういうあれだが、主人公の住む西宮にはあまりよくない地域が一つある。西宮市もそこの解体に力を入れているがそこにいる連中は飛ばされた先でも迷惑をかける。

 そういう意味で切り捨ては絶対に必要なんじゃないかと主人公は切に思っている。

 そんなこんなで主人公の怒涛の中学生編は終わりを告げる。

 次回よりついに主人公華の高校生として登場! お楽しみに!

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