8月11日 土曜日 小説家


 こんばんは。蒼山皆水です。

 ここ一週間で二回ほどセミファイナルをくらいました。セミに頭突きもされました。セミに好かれて人間からは好かれない。最近の悩みその1です。


 最近の悩みその2はバンドリの『LOUDER』のエキスパートがフルコンできないことです。1ミスをもう10回くらい繰り返してます。つらい。


 最近の悩みその3は、私って生きてていい人間なんだろうか、です。無限に続きそうなのでちょっとこの話は止めましょう。


 本日は『小説家』について書きたいと思います。おっと、ちょっと抽象的すぎましたね。主人公が小説家の作品について語ります。


 小説家を主人公にした作品って結構多いと思うんですよ。小説家だってやっぱり人間なので、何かを書くときに知ってるものやことの方が書きやすいんですよね。


 例えば『チームバチスタの栄光』の海堂尊さんや『神様のカルテ』の夏川草介さん、『仮面病棟』の知念実希人さんは医者ですし、『コンビニ人間』で芥川賞を受賞された村田沙耶香さんはコンビニで働いているみたいです。


 ということはつまり、〝小説家の小説〟や〝漫画家の漫画〟が多くなるのはある意味必然!


 漫画家の漫画につきましては『バクマン。』『月刊少女野崎くん』『マンガ家さんとアシスタントさんと』『かくしごと』などたくさんありますが、今回はタイトルだけ挙げて失礼させていただきます。


 あ、そうそう。つい最近始まった瀬尾公二さんの新連載『ヒットマン』もおすすめです。新人漫画家と新人編集者のアツいバディ(?)ものです。二人の関係性の進展が気になりすぎる!


 ここ最近のマガジンの新連載、とんでもないことになってるの知ってます? 『FAIRY TAIL』の真島ヒロさんの『EDENS ZERO』、『マギ』の大高忍さんの『オリエント』、西尾維新さん原作の『化物語』を『エア・ギア』の大暮緯人さんがコミカライズ。しゅごい……。


 そんな勢いのある週マガの中で私のオススメは、猪ノ谷言葉さんの『ランウェイで笑って』です。デザイナーのアツい話です。そして絵が綺麗! 良い意味で少年漫画の枠に収まらない作品だと思います。マガジンの購買層以外に広く認知されてほしい! もうすぐ6巻が出ます! 蒼山渾身のオススメ!


 おっと。話が大幅に脱線してしまいました。いつものことなので謝りませんし、反省もしていません。これからも積極的に脱線していこうと思ってます。あぴょ~ん。


 さて、本題に入りましょう。〝小説家の小説〟です。本日は3作品ほど紹介させていただきます。


『スロウハイツの神様』

 辻村深月さんの人気作です。あまりにも有名すぎて私なんかが紹介するのもアレかと思ったのですが、面白いので話す! 私が話したいから話す!


 正確に言うと、小説家ってわけではないんですよね。創作者、クリエイターの物語です。脚本家、漫画家、映画監督。そんな表現の道を歩む人が集まるスロウハイツでの物語。


 若者に人気の小説家、チヨダコーキが筆を折った10年前のある事件や、チヨダコーキ復活のきっかけである〝コーキの天使ちゃん〟の正体……。


 物語の持つ力ってすごいんですよってことを、改めて教えられます。そしてこの作品は、紛れもなくとてつもないパワーを秘めています。


 桂明日香さんが描くコミカライズ版が2巻まで出ておりますので、そちらもよろしくお願いします!(営業スマイル)


 この作品を楽しめた人はぜひ『V.T.R.』『ハケンアニメ』も読んでください。『V.T.R.』は作中作(とは違うけどそういう感じの位置づけ)で、『ハケンアニメ』は完全に別の話ですが、チヨダコーキが出てきます。


『小説家の神様』

 相沢沙呼さんの作品です。今月続刊が出ます。上巻が今月で下巻が来月(?)なのかな。買ってすぐ読むか、2冊一気に読むか迷ってます。幸せ……。


 本作の内容ですが、とにかく薄暗い青春。まったく爽やかじゃない。でも、こういうどん底の青春があってもいいじゃない。人間ってそういうものでしょ。でもやっぱり報われたくて――というような話。序盤、中盤がきつかった分、ラストはちょっぴり希望が見えます。


 クリエイターにありがちな焦燥とか諦念とか、才能への嫉妬とか。そういうのが見事に表現されているように感じました。小説を書く人にオススメの一作です。


 ここまで書いて気づいたんですけど、今日紹介してる作品がことごとく講談社なんですけど、別に蒼山は講談社の人間ではありませんからね!


 私が一番愛してるのはカドカワさんですから! カドカワさん好き好き大好き超愛してる‼(やっぱり講談社じゃねーかというツッコミ待ち)


 ラスト!

『【小説家になろう!】』

 ボンゴレ☆ビガンゴさんの作品です。カクヨムで【小説家になろう!】というタイトルの作品を連載するという挑戦がまず面白い。内容ももちろん面白い。


 Web作家が読んだら共感の嵐と爆笑の渦に飲み込まれることは間違いないです。Web作家ではない人が読んでも楽しいと思います。言いたいことは全部レビューに書いたのでぜひ興味を惹かれましたら読んでみてください!


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054885417089


 おまけ。

『響~小説家になる方法~』

 小説家の漫画です。これも有名すぎるし欅坂46の平手さん主演で実写化もするから説明はいいよね。響ちゃんの暴走が最高です。


 46といえば、今年のミステリーズ!新人賞の受賞者見ました? 私、見たときびっくりして「ふぇっっ⁉」って言っちゃいました(笑) 字がちょっと違うみたいですけど。


 はい。今日は多めに語りました。私もそのうち〝小説家の小説〟を書いてみたいなぁと思います。

 それではまた来週。おやすみなさい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る