ジェスチャーと雰囲気で乗り切る、馬頭琴クラブ

 皆さん、小学校などで『スーホの白い馬』を読んだ事があるのではないでしょうか?

 あれ、かなりの人がラストで泣くらしいですね。私の父も感動して泣いていました。ピュアですね。


 さて、そんな『スーホの白い馬』ですが、ラストでスーホの白い馬が死んで楽器にされます。

 読んだ事がない方、ネタバレしてごめんなさい。許して。



 白い馬がなった楽器、それが現在の馬頭琴らしいです。

 モンゴルの楽器である馬頭琴ばとうきんは、説明したいですが語彙力がないのでググってください(投げやり)。


 モンゴルと言われて、必ず誰かの頭に浮かぶであろう馬頭琴ですが、実は私は去年あたりから学校のクラブ活動で、馬頭琴を習い始めました!! イェーイ!! 私が唯一やっている、モンゴルっぽい事です。


 ということで、学校で馬頭琴を習っているのですが、一つ問題があります。

 先生がモンゴル語しか話せないのです。だから私は先生が何を言っているのか、全くわからないのです。

 なんとなく、雰囲気では理解できますが、それが果たして正しいのか、判断のしようがありません。

 二学期に入ってから、モンゴル人の生徒が入ってきたので、少し問題は解消されたのですが、それでも意思疎通にはやはりまだ問題があります。

 でも、まあ、楽しんでいるので言葉が通じなくても、別にいいと最近思い始めてます。馬頭琴楽しい!


 では、これからざっくりと、私が知っている限りの馬頭琴の弾き方を説明します。


 まず、座り方から。

 お尻は椅子の三分の一だけに乗せ、足は肩幅に開きます。ただ足元はV字になるように合わせます。上から見ると、右足が下に、左足が上に来るような感じでV字を作ります。そうすることで、馬頭琴が持ちやすくなります。

 次に、馬頭琴を左手に持ちます。

 そして、足をV字にした事によって自然とできる両膝の間の空間に、馬頭琴を挟みます。馬頭琴を少し左に傾けると、かなり弾きやすくなります。


 お次は、弓の持ち方についてです。

 バイオリンやチェロなどは、スティックと弦の間にある空間に親指を入れて、その他の指は外側で支える、と言う感じですが、馬頭琴はかなり違います。あまりにも違いすぎて、最初は慣れませんでした......。

 バイオリンやチェロでは、弓を弾くとき、右手の手の甲が上に来るように持ちますが、馬頭琴では手の平が上に来るようにします。

 右手の親指と人差し指の間にあるV字の谷のような部分に、弓を乗せる感じです。親指はそのままで、特に何も変えませんし、人差し指、中指、小指も添えるだけです。

 薬指はスティックと弦の間に入れると、動かしやすくなります。また、弓は先端に行くほど音が弱まってしまうのですが、薬指に力を入れる事により、音を均一に保つことができます。薬指最強。

 個人的には、弓の持ち方が最難関です。


 次に待ち受ける試練が、音の出し方です。

 弓の引き方は、チェロと同じ感じで、弦と弓当てて左右に弾く事により、音が出ます。ただ難しいのが、馬頭琴の弦が何本もの毛で出来ているため、音がかすれやすいということです。

 ほとんどの弦楽器は、弦が一本と非常にシンプルなのですが、馬頭琴は馬の毛、あるいはプラスチック製の何本もの、大量の糸がまとまって、一本の弦としての役割を果たしています。だからその分、音もかすれやすいですし、弦の押し方も違います。

 他の弦楽器は指の腹で弦を押して、音を出します。ですが馬頭琴の場合ですと、人差し指と中指は指の背で弦を押し、薬指と小指は指先で押す感じです。馬頭琴を演奏している動画とか見た方が、分かりやすいと思います。

 また、弦が二本しかないため、曲によっては色んな音を表現するために、二本の弦の間を行ったり来たりして、指の入れ替えが大変な時があります。

 そういう曲は、聞いている分には良いですが、演奏しろと言われたら滅んでしまえと思ってしまいます。難しい......。


 あとは、ビブラートとか、上級者向けのテクニックがありますが、永遠の初心者の私はやらないから知りません!!



 さて、馬頭琴に興味が沸いたら、早速試してみましょう!!

 馬頭琴仲間が欲しいのです。馬頭琴について語れる人が欲しい。すんごく楽しいから、皆さんもやってみましょう? 怖くないから。

 安いやつはすごく安いので、きっとお手軽です。ね? ね??



 あと、もし誰かの元で学ぶというのなら、注意してくださいね。

 言葉が通じる人が良いです。そうでなければ、ジェスチャーと雰囲気で、よく分からない授業を受ける事になります。

 そして、生徒に人前で演奏するように、強制する人を選ばないようにしましょう。ああ、人前で演奏するという概念なんて、消えてしまえばいいのに。

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