美術館と女性デー

 今年の三月八日は、国際女性デー。

 そしてなんと、今日は一日、学校が休みだったのです!!! やったー!!!


 という事で、今日はウランバートルの中心にある美術館へ行った。

 本当は、モンゴル国立民族歴史博物館こくりつれきしはくぶつかんに行く予定だったのだが、まさかの今日は休館。上野の博物館だったら、祝日の翌日が休館にから、ここもそうだと思っていたが、どうやらそうではなかったようだ......。悲しい......。

 そして代わりに行ったのが、博物館から少し歩いた所にある、ザナバザル美術館。

 私の中で、モンゴルは美術・芸術方面は他の国に比べて発展していないイメージがあったので、果たして展示するものがあるのか? と疑問に思ったが、実際に美術館を周ってみると、そうでもなかった。


 展示されている作品の半数以上が、仏教に関連したものだった。

 ブッタやその他の人たちの金像や絵が飾られていて、モンゴルでチベット仏教がどれだけ信仰されていたのかが、良く分かった。

 ただ、私自身がチベット仏教に詳しくないので、何がなんなのかが良く分からない。クラスメイトに、宗教がチベット仏教だっていう子はいるだろうけど、何をどこから話せば良いのか分からないから、多分聞かない。

 しかし、美術館で展示されていた作品を見て、不思議に思った事を家に帰ってからググったら、チベット仏教と日本で信仰されている仏教との違いに気付けて、なかなか興味深かった(そして、自分がものすごい価値のあるものを見ていた事に気づかされる)。

 博物館に行けなかったのは残念だったけど、代わりに別の新しい発見へと導かれたから、良しとする。



 美術館内を一通り巡り終わると、お昼には味千ラーメンへ行った。

 多分、モンゴル内で一番、日本のラーメンに味が近いラーメンを出している店。

 注文したラーメンを待っていると、店員さんが急に抹茶アイスを出してきたので、両親が必死に、

「それは注文していない」

 とジェスチャーで訴えていると、店員さんがにっこり微笑んで、

"Women's day."

 と答えたのに、カルチャーショック(?)を受けた。

 モンゴルでは「これでもかっ!」というぐらいに、Women's day を祝っている(旧ソ連諸国でも盛んに祝われている)。

 みんな、ケーキや花束を片手にそこらへんを歩いていて、どの店でもケーキや花束を売っている。路上にも花売りのお姉さん、お兄さんが沢山立っている!


 日本では、国際女性デーはそこまで祝われていないから、すごく新鮮な光景だった。



 ちなみに、三月十八日には「モンゴル軍人の日」があって、逆に男性が祝われる祝日があるそうな。

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