う、うん。たぶん不味い。
どこの国にも、ゲテモノは存在します。
オーストラリアにはベジマイトが。日本には納豆。スウェーデンにはシュールストレミング。
あげ始めたらキリがありません。それだけ、世界にはなぜ食べ始めたのかが不思議になる、嫌いな人は嫌いで好きな人は好きという料理や食材で溢れています。
そしてモンゴルの珍味は、シーバックソーンだと私は思っています。
シーバックソーン、あるいはサジーと呼ばれる果実は、モンゴルだけで見つけられるものではありません。
野生のシーバックソーンはユーラシア大陸の中・北部に見られ、日本では野生のものはなく、北海道などで試験的に栽培されているそうです。
モンゴルでは昔から───それこそチンギス・ハンの時代から民間伝承薬として使われていたそうです。
シーバックソーンの果実は最近、健康食品として注目され始めています。果実にビタミンA、ビタミン C、ビタミンE、そして油脂を含んでいるためです。
シーバックソーンの果肉は主にジャムやジュース、そして果実酒として使われています。
健康に気を付けている私の母は、一年ほど前からシーバックソーンのジュースを炭酸水と割って飲んでいるのですが、それがまあなんと不味いことか。
かなり癖の強い味で渋みが強く、しかも酸っぱくて、いかにもな「健康にいい食品」な味。ああ、不味い。不味すぎて死にそう。
ほぼ毎日飲んでいる母でさえ、
「健康にいいと思いながら飲んでいる」
と言っているのですから。不味いんだね、うん。それでも飲む続けているのだから、すごい。
きっと、食べ続けていれば慣れるのでしょう。母も飲み続けて、もう慣れてしまった様子です。
私にとっては不味い果実ですが、モンゴルでは色々な食品に───子供向けのグミのようなお菓子まで───『シーバックソーン味』が存在します。
私には無理だけどね!!!
でも、シーバックソーンが不味くても健康や美容に良いことで有名なことは確かです。
シーバックソーンのジュースを搾ると、上層にはクリーム状の液体の油脂が浮かび、それが化粧品として用いられるそうです。
シーバックソーンの化粧品はお土産としても人気で、スーパーだけでなく、モンゴルの空港でも良く売られています。
めっちゃ高いですけどねー。化粧品って、高いですよね。
食べたことある方で、初めて口にした時から好きだって方、ぜひ教えてください!!
それと、もし口にする機会があれば、ぜひ食べてみてくださいね!! 健康にいいらしいですよ!!(舌が狂う味するけど!!!)
余談ですが、ふと、
「シーバックソーンの化粧品があるのなら、納豆の化粧品もあったりするのかな?」
と疑問が浮かんだので調べてみたら、ありました。納豆化粧水。納豆エキス。世界って、よく分かりませんね。
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