忘年会は滅べばいい

 この話を書いている日は、ちょうどクリスマスの翌日です。そう、もうすぐ一年が終わろうとしています。

 時の流れ早すぎません?? ついこの間、2019年になったと思ったのに、もう終わろうとしている。怖い怖い。気付いたら死んでそう。



 さて、私がこのエッセイを始めて三年目に突入している訳ですが、もう少し続くことになりそうです。


 本当は私がモンゴルを去って、語りたいことが尽きた時にこのエッセイを終わらせようと思っていましたが、私がモンゴルの高校で卒業するまで残ることになったので、もうあと一年半ほど(長くて二年)続きます。

 イェイ!!!

 ということで、もう暫くモンゴルライフをエンジョイすることにします!!!

 エッセイは全然更新しないけどな!!!(井澤は遅筆&めんどくさがり屋なのだ!!)



 私の話はさておき、さっそく本題に入りしょう。



 十二月になると日本では忘年会が行われますよね。

 モンゴルでも日本人会の忘年会があって、(ビンゴ大会目当てに)私の家族も毎年参加しているのですが、めっちゃつまらないですね。

 とにかく、つまらない。

 大人は知り合いに挨拶して回ったり、自分たちの商品や活動の宣伝をしたりと、色々とやっているのですが、子供はやることがなさすぎて、死んだ目で虚無を見つめるか、スマホでゲームをしているか、無言で水を飲み続けています。

 仲のいい子がいれば問題ないんですけどね。いないけど(みんないなくなっちゃった。悲しい)。


 Twitterでも、忘年会に行きたくない人たちのツイートで溢れ、ニュースでは、

「自分で4000~5000円払って上司の話を聞くのはハードルが高い」

 という名言が生まれたそうですね。


 忘年会の悲惨さが伝わる訳ですが、モンゴルは現在「新年会シンジル」のシーズンです。


 新年会は忘年会とクリスマスパーティーを合体させたようなもので、みんながドレスアップをして、楽しくどんちゃん騒ぎをする、とにかく派手なパーティーらしい。

 モンゴル語では「シンジル」と言い、そのまま「新年」という意味です。


「十二月に新年会??」

 となりますが、モンゴルにとっての正月は二月頃にある旧正月なので、本当の意味での新年会は旧正月明けで、この新年会シンジルは、ただ祝いたいからやっている感じがあります。本当の所は分からないんですけどね。


 職場の人とやったり、その年お世話になった人とやったり、仲の良い友人たちとやったり、ウランバートルに住む同郷の人たちと集まって新年会をすることがあるそうです。


 モンゴル人のドライバーさん曰く「一年の中で一番楽しいイベント」で、この時期になると、みんなソワソワしながら準備を始めるのだとか。可愛いかよ。

 一番好きなイベントはナーダムかと思っていたけど、首都ウランバートルに住むほとんどの人は新年会が好きらしいです(ナーダムの方が好きって言う人も当然いるだろうけど、ドライバーさんは新年会の方が好きらしい。はああ、可愛い)。


 女性は綺麗に化粧と髪を整えて、煌びやかなドレスで身を包む姿も新年会の見所とのこと。男性はパーティー用のいいスーツを着るらしいです。

 男性用のドレスとかできたら、もっと派手なパーティーになりそうですね。ちょっと見てみたい。


 新年会に必ずウォッカがたくさん用意されている、というのがまたモンゴルらしいですね。

 ウォッカ好きすぎ。隙あらばウォッカを飲ませてくる。(ごめんなさい、どうしても言いたくなった)(でも割と事実)


 新年会は大体、金曜日か土曜日の夜に行われるので、この時期の金曜と土曜の夜は渋滞がひどいです。

 さらに、日中は新年会の準備をするために沢山の人が買い物をするため、土曜日はほぼ一日中、渋滞地獄になります。


 また、新年会の費用は(会場の規模によるが)4000円〜5000円ほどするようで、さらに新年会の準備も大変です。

 それでもドライバーさんが言うには、楽しいからどんなに高くて大変でも、参加するらしい。新年会シンジル好きだね、ドライバーさん。



 とにかく派手で楽しい新年会。

 日本の忘年会も、モンゴル日本人会の忘年会も、新年会シンジルみたいに楽しかったらいいのに。どうにかならないですかね。

 誰か忘年会革命起こしてください。任せました。

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